CSR報告書作成にも役立つ本「広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい」

CSR報告書

CSRコミュニケーションの

今回の読書メモは、僕の中で大ヒットした本の話。

「広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい」(田端信太郎・本田哲也、ディスカヴァー・トゥエンティワン)です。

事象の社会性についての話もあるのですが、まったくCSRの話は出てきません。(サスティナビリティって単語が一回出てきたかな?)

CSR報告書まわりのアドバイザーとか、セミナー講師とかする機会が連続であり、色々なコミュニケーション論の本を探していた時に見つけました。田端さんのツイートで、見事に動かされた人間でございます(笑)

CSRコミュニケーションって、マーケティングにはつながらないけど、戦略的PRにはかなり近い領域なのだと感じましたね。

あと、CSR報告書で以下のような問題が起きているのですよ。

「できるだけたくさんの消費者に、たくさんのメディアを通じて、自社のメッセージをリーチさせればさせるほど、マーケティング・コミュニケーションは成立するはずだ」というような、盲目的な「メディア横断 × リーチ拡大志向」は誤りだと断言できる。

想定ターゲットすらを決めず、コーポレートサイトのCSRページや、CSR報告書がより多くのメディアで、より多くのリーチ(情報伝達度)を獲得できればいい、みたいな。

それはそうなんだけど、多くの場合、メディア露出はCSR活動のクオリティと比例しないんです。PRにリソースふるなら、CSR活動をもっと丁寧にしたらいいのに、と思うのですが、特に広報系から異動してきたCSR担当者はそれに気付かない場合が多いんです。このあたりは大きな課題だと感じています。

そもそも、CSRなんて多くの人が興味を持たないし、聞きたくもない情報を延々流されたら、逆効果ですよ。特にCSRはナイーブな領域もあるので、特に気を使う必要があるでしょう。

他にこの本でいいなと思ったのが、ポイントがまとまっている所。「1,000人が動くPOINT」とか「1万人が動くPOINT」とかあって、具体的な実践ノウハウというより、自分のあたまの整理に役に立ちました。

マーケティング・コミュニケーションとか、戦略PRとか、CSRコミュニケーションにおいて、とても重要な概念になっていくと思います。ですので、広報あがりのCSR担当者もそうですが、CSR関係者は必ずチェックすべき本だと思いました。

2014年のコミュニケーション論では一番!一回読んで終わりではなく、企画書とかセミナー・研修の講師とかする前に、一度振り返りたい本になりました。

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広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい」

「テレビや新聞に広告を打てば、自社商品やサービスはもっと売れるのに! 」
「ソーシャルメディアでクチコミを巻き起こせばヒット間違いなし! 」
「広告宣伝費を使ってキャンペーンを張れば、知名度は確実に高められる」

そんな期待を持っている人がいたら、そうしたことはいったんあきらめたほうがいいかもしれません。

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