CSRの本質を学ぶための書籍3冊

先週末、本関連のチャリティ・イベントのプレゼンターをしてきたので、そこで紹介した本のまとめを。

いやー、迷った。でも、バランスよく紹介できたつもりです。参考までにどうぞ。

ちなみに、去年のまとめ記事「これだけは読んどけというCSR本・CSR入門書籍15選[2013年版]」も合わせてご覧下さいませ。

論語

僕の中で、CSRのバイブルが論語。日本人の多くが知っている書籍ですが、定期的に読み返す人はほとんどいないかもしれません。

いわゆる「諺(ことわざ)」になっているものも多く、それに気付かず「これの元ネタ論語なんだね!」という人も多いでしょう。

論語は現代日本人の道徳観の教科書なんですよ。少なくとも僕はそう感じています。

CSRはコンセプト(哲学)が重要なのは言うまでもないですが、その哲学を養うには何をすればいい?という解の一つが論語を読む事かなと。

テクニカルなCSR本だけではなく、1年に1回はぜひ論語を読み直しましょう。

書評
CSR経営はいかにしてあるべきか? 「超訳・論語」から学ぶ4つの思考
これぞCSRのバイブル!利潤と道徳を調和させる「論語と算盤」

本当のホワイト企業の見つけ方

この本は、CSRランキングで有名な東洋経済が発行している「CSR企業総覧」の編集長である岸本さんの著書。

僕は、CSRは「信頼される企業になる」ためにやる、と日々言っておりますが、では「信頼できるであろう数字って何?」に応えてくれる本。

つまりね、信頼できるとはどの部分の数字が高ければよいのか、という話。離職率が低ければいいのか、女性部長数が多ければいいのか、などなど。企業評価のプロがあらゆる角度で、信頼たりうる企業を検証しています。

CSR活動を数値化せよ!みたいな話も多いけど、企業評価としての数値化のヒントがここにあるのかもしれません。

▶書評:CSR的な企業評価ガイド「本当のホワイト企業の見つけ方」(岸本吉浩)

経営戦略全史

CSRは経営そのものである、といわれることも多い昨今。

でも、企業経営者や経営層ではない人が、体験という本当の意味で企業経営を学ぶことは難しいですよね。

せめて、世界の経営学の系譜くらいは理解しておきたいところです。で、この本は時系列に経営戦略の紹介をしています。

CSR関係者がみんな大好きなマイケルポーター教授も出てきます。もちろん、この中でいわゆるソーシャルな話も所々出てきます。CSRのテクニカルな部分を知っているだけで、有意義な活動ができるなんてゆめゆめ思わぬように。

CSR関係者こそ、経営戦略の系譜を学び、経営戦略に沿ったCSRのプランを立てていきましょう!コーズマーケティグなどの戦略立案にも役立ちそうな本・書籍でした。

▶書評:CSR経営は定量化できるのか? 経営戦略の良書「経営戦略全史」(三谷宏治)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

色々迷って、今回はこの3冊の本にしましたが、CSR関連書籍ももちろん、読む必要があります。

当ブログをほぼ毎日と、CSR関連書籍を月1冊でも読めば、思考が深まること間違いなしです!(多分)

というわけで、僕の社会派経済本『この数字で世界経済のことが10倍わかる–経済のモノサシと社会のモノサシ』も合わせお買い求めいただけると、僕が泣いて喜びます!!