企業はCSRとしてどこまでLGBTを尊重すべきか

LGBT

企業はCSRとしてどこまでLGBTを尊重すべきか

少しずつ浸透してきた感じがある「LGBT」というワード。

レズビアン、ゲイ、バイ・セクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取った総称で、セクシャル・マイノリティ(性的少数者)を指す言葉です。

最近、各種ウェブメディアでLGBTについて取り上げた記事を見かけたのでまとめてみます。

企業は、CSRとして、社会貢献として、LGBTの方々への配慮と具体的な施策ができるのか。ちょっと考えてみましょう。

LGBTの現実

・スペインでは88%の人がLGBTに対してフレンドリーである
・ナイジェリアやヨルダンは97%以上の人が批判的
・ロシアではLGBTを法律違反者としている
・昨年インドでは再びゲイを法律違反者と見なすようになった
・世界で合計83の国でLGBTを違反とする法律が存在する
【インフォグラフィック】あなたは世界各国におけるLGBTの状況について、どこまで知っていますか?

ソチ・オリンピックで何かと話題のロシアはLGBTを法律違反者としているという報道はいくつかあったので、ご存知の方は知っているかと。それに対して、Googleが示唆的なアクションをしていましたね。

米ネット検索大手グーグルは7日、ロシア南西部ソチで同日開幕した冬季五輪に合わせ、競技選手を赤、黄、青など6色の中にあしらったロゴを使い、五輪憲章ではいかなる差別も否定されているとの字句も添える検索トップ画面を登場させた。6色などを使った虹色の模様は同性愛者、両性愛者や性同一性障害者らの権利擁護を示す象徴ともされる。グーグルの今回の対応は、ロシアで昨年夏に成立し、人権侵害として国際社会から批判を浴びた同性愛宣伝禁止法を意識したものともみられる。
グーグル、ソチ五輪で検索画面を変更 LGBT支援狙い?

色々と考えるべき点は、企業として、どこまでLGBT配慮という姿勢を開示するか、という点でしょうね。もちろん、実際に配慮されることが大前提ですが。

(1) 働き続けやすい社風かどうか心配 
結婚を強要する風潮やハラスメントがないか、女性がずっと働けるのか

(2) LGBTであることを隠して面接で話すのが大変   
あれこれ尋ねられる面接で、LGBT関係のことを隠して話すのは結構大変

(3)どの性別で振る舞うのか
書類の性別欄や服装、性別設定をどうするか。伝えるならどのタイミングか。
LGBTと就活――混乱、さらに極まれり?! – 遠藤まめた

ではLGBTと呼ばれる領域の当事者の方はどう問題を捉えているのか。それが上記の記事です。

社会貢献でLGBT支援とする企業もあるのですが、当事者の上記3つの課題について、解決ができるとは残念ながら思えません。もちろん、時間をかけて少しずつというのは不可能ではないと思うのですが…。

東洋経済が、『LGBTへの対応・基本方針「あり」114社の一覧を発表します。』という記事で、LGBTに対する基本方針(権利の尊重や差別の禁止など)の有無について「あり」と回答している114社の一覧を発表します。

外資系の企業が多いのかなと思いきや、実際そこまででもなかった感じ。

FacebookのLGBT対応

先ほどFacebookはシステムをアップデートし、ユーザーが自分を指す人称代名詞を選べるようにした[日本語版は未対応]。これまでの “male” と “female” に加え、自分を表す性別定義を10種類まで、「シスジェンダー」「トランスジェンダー」「インターセックス」など50以上ある選択肢から選べる。代名詞はユーザーのプロフィールページにだけでなく、そのユーザーを指すあらゆる場面使われる。このためユーザーは、he/his、she/her だけでなく、性中立的な they/their などで表わされる場合がある。例えば、プロンプトに “Write on Joey’s wall for HIS birthday” と表示される代わりに、Write on Joey’s wall for their birthday” になる。[Joeyのウォールに誕生日のメッセージを書き込みましょう]。
Facebook、プロフィールの性別を多様化してLGBTQに対応。人称代名詞も選択可能に

Facebookは自殺防止活動「FacebookのCSR事例! 世界にネット環境を広げる「internet.org」」、「CSRには予算よりリソースでインパクトを!FacebookのCSR「自殺防止プロジェクト」」、なんかもしたり、結構ソーシャルなアクションをしているんですよね。どれも日本語未対応だったりしますが…。FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ氏の個人的な寄付がセレブ界隈でランキング1位になったというニュースもあります。CSR時代のソーシャルネットワークとして、今後の活動に期待しております。ちなみに、僕はFacebookを仕事でも使うし、ヘビー・ユーザーでございます。

世界の先進企業は、LGBTを含めて、コーポレートコミュニケーションとして発信しています。日本企業はでは100%不可能ですが、今後には期待したいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本企業がLGBTに対してCSR活動として支援なりなんなりをするというのは、現実的に考えて難しいでしょうね。だって、LGBT支援って何をすればいいかよくわからないから。

ただ、世界的な流れも含めて、企業のCSR担当者は情報収集を欠かさないほうがよさそうですよ、って話でした。人権に関するCSR活動は世界のトレンドですので、2014・2015年は日本でも色々動きがあるかもしれませんね。

Photo by PHOTOPIN



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