コーズマーケティング事例の限界を超えられるか? ボルヴィック「1L for 10L」

コーズマーケティング

コーズマーケティングの伝説事例「1L for 10L」

8月1日は「水の日」、そこからの一週間は「水の週間」だそうです。

今年もボルヴィックの季節がやってきましたね。7月1日〜9月30日までの、今日有名なコーズキャンペーンです。

コーズマーケティング

汚れた水を飲まざるを得ない状況にある子どもたちの命や健康を守ることを目的に、毎年実施しているボルヴィックのチャリティプログラム「1L for 10L」。ボルヴィックブランド全商品が対象で、お買い上げ1リットルごとにアフリカ・マリ共和国に清潔で安全な水が10リットル生まれます。

期間中の出荷量に対して、売上の一部が日本ユニセフ協会を通じてユニセフマリ事務所に寄付され、井戸作りや壊れた井戸の修復など、水と衛生に関する事業の支援活動に役立てられるそうです。

ちなみに、コーズマーケティング(コーズリレーテッドマーケティング)とは、特定の商品を購入することが環境保護などの社会貢献に結びつくと訴える販促キャンペーンであり、単なる慈善活動と違い最終的には企業の収益拡大が目的のマーケティング戦略のこと。

1981年のアメリカン・エキスプレスによる「自由の女神修復キャンペーン」が元祖とされてます。

1L for 10L

ボルヴィック「1L for 10L」

コーズマーケティング▶「1ℓ for 10ℓ」プログラム CM

最新のテレビCMはこちらから見る事ができます。サッカーの長谷部選手が今回起用されています。めっちゃイケメンです。

このプログラムのすごい所は、2007年から毎年していることです。企業のCSR活動で一番難しいのは、継続することだとも言われています。そんな中、ボルヴィックのプログラムは5年以上も行われています。素晴らしいですね。

コーズマーケティングの限界

先日、CSRコンサルタントの竹井氏が以下のようなオピニオンを出しました。

とあるコンビニでは、国産大手メーカーの2リットルボトルが98円。その横に並んだボルヴィックは、1.5リットルで218円である。ミネラル・ウォーターでいえば、自販機で売っているような500ミリリットル入りのペットボトルだと、その限界は10円ではないかと思っている。「世の中のためになるからボルヴィックを買おう」と思ってる人も、隣に並んでいるミネラル・ウォーターが10円以上安いと、そっちを買ってしまうというわけだ。

コーズ・マーケティングは価格競争に巻き込まれない、価格を超えた価値を提供する、というところに値打ちがあるが、最近のミネラル・ウォーター業界の仁義なき戦いぶりを見ていると、マーケティングはやはり綺麗事ではないと思い知らされる。
(コーズ・マーケティングの限界)

まぁ、ね。ここまで価格差が出ると、商品の訴求力とはならないでしょうね。実際、昔ほど、このキャンペーンによる売上向上はないとも言われてますし…。

それでも、社会的意義があるから継続しているなんていう話も聞いてますが、企業として、たいした効果のないことを、本当に継続できるのでしょうか?もしくは切り口の異なる、別のコーズキャンペーンが今後組まれるのでしょうか?

「CSRでマーケティングだ」と軽々口にするCSR関係者もいますが、世の中、理想論だけではメシは食っていけないっす。

まとめ

コーズマーケティングの相談は、僕に関して言えば、随分減っているのですが、手放しでぜひしましょうとは僕もなかなか言えません。

コーズマーケティングについては、以下の記事にもまとめていますので、ぜひご覧いただき、コーズマーケティングについて考察を深めてみて下さい。

コーズマーケティングの関連記事
コーズマーケティングはソーシャルビジネスであるべき3つの理由
CSRコンサルタントが選ぶ、CSR・コーズマーケティング事例の良記事10選[2014年]
善意に頼りすぎないコーズマーケティング2事例


サステナビリティ情報開示のことなら、専門家の私たちにご相談ください。


私たちはサステナビリティ情報開示を得意分野とするコンサルティング会社です。国内トップクラスの情報と知識で、成果にこだわったアドバイザリーサービスを行います。サステナビリティ情報開示に課題を抱えるCSR推進担当の方、専門家を探しているサステナビリティレポート制作会社の方、お気軽にお問合せください。

事業概要
お問合せフォーム