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ECサイトにおける社会貢献的ビジネスモデル

今回の話しはECサイトです。つまり、ショッピングサイトのことです。

社会貢献するだけなら誰でもできます。
でもそれをビジネス手法を用いるとなると話しは別。

企業も木を植えてばかりいないで、
こういうビジネスを始めてもいいと思うんですよね。
コーズマーケティング的でもありますけど。

というわけで、
今回はECサイトで社会貢献を行っている事例を3つほどご紹介します。
社会貢献系のウェブメディアのマネタイズも含めて、
非常に参考になる例だと思いますよん!

社会貢献的ビジネスモデル3選

1、キュレーション

社会貢献ビジネス
Roozt

Rooztに出店するには、何らかの社会的な活動をしていることが条件だ。出店の申込みがあるとRooztで審査を行い、基準を満たしていると判断した店舗だけに出店を許可する。
(社会貢献で売上は上がるのか?ECサイト「Roozt」の挑戦より)

日本でもSoooooSなど、社会貢献関連商品“のみ”を集めた、
ECサイトがいくつかある。このあたりのビジネスモデルが一番近いでしょう。

トムズシューズなどに影響を受けたと、オーナーも話しているそうです。
トムズシューズに影響されたというビジネスモデルっていくつも見聞きします。

トムズシューズの実績もさることながら、
その影響力は計り知れません…。素晴らしい!!

参照:全世界が注目する社会貢献ビジネス、「one for one」の超絶Coolな3つの事例

2、体験

社会貢献ビジネス
Love with food

離婚後に世界中を旅していたとき、オン氏は飢えに苦しむたくさんの子どもたちに出会った。彼女は、この問題に少しでも貢献するために、自分のビジネスが利用できないかと考えた。そこで思いついたのが、食事の寄付である。Love With Foodでは、顧客に1つのボックスを届けるごとに、1回分の食事を米国全土のフードバンクに寄付している。これまでに、すでに5万食以上の食事を寄付したとのこと。このサービスに申し込むことで社会貢献ができることも、人気のポイントだ。
(離婚によってすべてを失った女性が生み出した、愛情たっぷりのeコマース「Love With Food」より)

体験。

それは社会的課題を“ジブンごと”として受け止めるために、
必要不可欠なものだと感じています。

そして、自分がアクションをすることで、
人に伝播していくものでもあります。

そして、なぜ、このビジネスを始めたのか。
このビジネスモデルはいつ思いついたのかを運営者のオン氏はこう応えているそうです。

「これらはただのビジネスではない。私の人生そのものである」と。
社会貢献ビジネスとはこうあるべきかもしれない。

参照:知っておいて損はない!CSRマーケティングの決定版、共感マーケティングメソッド「3E」

3、デザイン


Alex and Ani|Charity by Design

Alex and Aniは、リサイクルメタルでつくったアクセサリー、特にバングル(ブレスレット)をメイン商品として販売しているECサイトだ。このサイトでは「Charity By Design」と称して、いろいろな慈善団体とコラボし、各団体が世の中に伝えたいと思っているメッセージをデザイン化、そしてバングルとして商品化するプロジェクトを行っている。
(デザインで社会貢献に取り組むアクセサリーブランド「Alex and Ani」より)

企業(ECサイト)側はプロダクト制作(デザイン)を行い、
NPO/NGO側はメッセージなりを提示し、その売上の一部を受け取る。

ある種のアフィリエイト式の販売手法とも言えるかもしれない。
このスタイル・仕組みは、最近、ベータ版がオープンされた、
gooddoが近いのかもしれない。

参照:想いをお金に変える仕組み!?ソーシャルグッド・サービス「gooddo」

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本で社会貢献というと、通常ビジネスを指すことはありません。
しかし、ECサイトに組み込まれた、社会貢献要素を含むフローは、
社会貢献でもありビジネスでもある。

まさに、ソーシャルビジネスそのものであります。

ECサイトの良い所は、当たり前ですが、
商品・サービスが届くという、リターンが見えていること。

「社会貢献したいけど、寄付するお金はない!」
という人でも、食品や服を買って社会貢献できるなら、
チャレンジしやすいですよね。

日本では皆無ですが、NPOもECサイト事業にどんどん進出すればいいのにね。
寄付より、リターンが明確だし、企業のサポートも受けやすいんじゃないかぁ。

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