ISO26000発行から丸二年ー7つの原則・7つの中核主題を振り返る

ISO26000

あれからのストーリー

ISO26000(社会的責任ガイドライン・社会的責任に関する手引き)は、2010年11月にが発行されてから、もう丸2年なんですね。

2013年作成のCSR報告書・レポートにおいて、参照する所が少しは増えるでしょうが、GRIとそんなに変わらないという印象。ISO26000の復習をしながら、今年、来年あたりのトレンドを考えてみましょう。

ISO26000

まずはISO26000の復習を。ISO26000(SR/CSRの国際規格)とは何か。

ISO26000とは、2010年11月1日に発行された、社会的責任を実施する上で組織が何に、どのように、取り組むべきなのかに関する手引きを提供する国際規格。組織の規模・業種を問わず利用できるものです。

この規格は手引きであり、第三者認証を目的とした規格ではありません。CSR(企業が主語)だけでなく、様々な組織に関わるものです。

7つの原則

説明責任
透明性
倫理的な行動
ステークホルダーの利害の尊重
法の支配の尊重
国際行動規範の尊重
人権の尊重

7つの中核主題

組織統治
人権
労働慣行
環境
公正な事業慣行
消費者課題
コミュニティへの参画

必読:自社のCSR進捗を見える化する!ステータスを計る、ISO26000の7つの質問

ISO26000のトレンド

社会貢献や貧困国などもトレンドがあります。ちょっと露骨な言い方ですが、事実です。

救われる人や地域に、人気ランキングがあるのはかなり胸が痛む所ではあります。

さて、そんな所でISO26000の領域においても、やはりトレンドがあります。

一昨年、昨年の動きを見ると、日本においては中核主題の、「人権」「労働慣行」あたりがよく話題に上がりますね。

人権は、日本ではなじみが薄いため、CSR活動のフレームの中でどうやるかが話題になってます。

労働慣行は、いわゆる「ブラック企業」問題とあいまって、CSR文脈以外の所で非常に話題になっております。まぁ、他の項目は法治国家において当たり前に近い内容です。

「約束は守りましょう」「嘘はつかないようにしましょう」というの意味のコト。なぜ、そんなことが改めて言われなきゃいけないのでしょうか。

実際できていない企業なども多いというのは、あなたもよく知っていると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今年は、ブラック企業の話題から派生し、「公正な労働慣行」という点において、説明責任の比重が大きくなるのかもしれませんね。

企業の一番身近なステークホルダーは、あなた自身、つまり従業員です。非正規雇用の方も含めて、です。

やっぱり労働環境は気になりますよねぇ。CSVだ、戦略CSRとか世間では空中戦ばかり話題になりますが、まずは足下から、コツコツと活動を進めて行きましょう。

CSR元年と言われる、2003年から10年。僕らは、あの頃夢見た未来に立っているのでしょうか。それとも、何一つ達成できず、もがいている状態なのでしょうか。

CSRの概念にネイティブな子どもたちが、今後中学生・高校生・大学生と成長していきます。

そんなネイティブ達ばかりになった時、ネイティブの瞳には、あなたの会社はどう映るのでしょうか?

ちなみに、公式のISO26000の日本語版。値段が高い以外は非常に良い本です……。

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