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マテリアリティの重要度が上がった!? 社会的投資指標「DJSI」(2016)

DJSI2016

マテリアリティの重要性

DJSI(Dow Jones Sustainability index、ダウジョーンズサスティナビリティインデックス)とは、スイスの投資運用およびアドバイス会社であるRobecoSAMが米国ダウ・ジョーンズと共同で1999年に開発した株式指数。

投資信託会社等がSRIファンドなどを設定する際のベンチマークとして幅広く利用されているそうです。RobecoSAMは、企業のサステナビリティを「経済・環境・社会」の側面から評価し、総合的かつ先進的な取組みを行っている企業の株式を、長期にわたり持続的な成長が期待されるDJSI銘柄として毎年9月に選定しています。また、産業別、地域別のトップ格付けもあわせて発表されます。

DJSIシリーズは世界統一版やエリア限定版などの区分けがあります。というわけで一番代表的な「DJSI World」の日本企業を紹介します。今回から「マテリアリティ」が選定項目に入ったため「GRI」を軸としている企業の評価が高かったらしいですね。

2015年、2014年のまとめ記事は以下からどうぞ。

今年の日本企業選定は20社–社会的投資指標「DJSI」(2015)
日本企業は何社ランクインした? 「DJSI/ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」(2014)

DJSI 2016

ブリヂストン、日産自動車、ナブテスコ、積水ハウス、大和証券グループ、国際石油開発帝石、イオン、シスメックス、三井住友海上グループホールディングス、伊藤忠商事、小松製作所、丸紅、三井物産、TOTO、パナソニック、積水化学工業、ベネッセホールディングス、野村ホールディングス、味の素、花王、損保ジャパン日本興亜ホールディングス、東京海上ホールディングス、富士通、富士フィルムホールディングス、日立製作所、コニカミノルタ

「DJSI World 2016」の日本企業は上記の26社です。名実ともに、CSR先進企業って感じの顔ぶれですね。面倒でしてないのですが、組み込まれている全企業のウェブと報告書を比較して傾向や優位性をみると、新しい視点が得られそうな気がします…。どこかのシンクタンクさんがやってくれないかなぁ…。やっても無料では公開してくれないか…。

というわけで、各自、CSR報告書等をダウンロードして確認してみましょう。ちなみに「DJSI Asia Pacific 2016」の日本企業は68社です。

投資インデックスの意義

支援をさせていただいている企業でも、DJSIは面倒だし(成果が見えないので評判が悪い!?)そもそも、調査に回答してないという担当者の方もいます。CSR先進企業では、投資インデックスに入ることがステータスみたいな所も多いですが、現実問題として組み込まれたら評価や株価が上がったという因果関係が結局わかっていない所がほとんど。相関関係はありそうではあるけど…。

そうなると、様々な国内の評価機関からくる調査票に回答する意味というのを改めて考える必要はありますね。日本企業(未上場・大手含む)であれば明らかに「東洋経済CSR評価」のほうが知名度も影響度もありますよね。ただこっちも、上位にランクインしたからといって総合的な評価や株価が上がるというわけでもなさそうだし…。難しいですね。

というわけで、DJSIに入りたい企業の担当者は、組み入れ企業のCSR関連報告書をすべてチェックしましょう。何か規則性や傾向がわかるかもしれませんよ。

まとめ

というわけで、組み込まれるのはもちろんのこと、そこまでCSRの総合的な活動の質を高める必要があると気づいた人も多いのではないでしょうか。特に大手でもマテリアリティが“怪しい”企業が結構ありますからね。CSR戦略側面は色々な所で見られてますよ〜。

ちなみに、僕は投資系インデックスは詳しくないし支援も基本的にはお断りしています。こういうランキング上げやインデックス組み込みを目指す企業は、取引のある戦略・経営コンサルティング会社や監査法人に相談してみてください。いろいろと教えてくれると思いますよ。

来年も気が向いたら、DJSIの新しい組み込み国内企業を紹介しますね。



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執筆者:安藤 光展[→プロフィール詳細]