共感マーケティング

CSRマーケティングで成功事例はありますか?

そんな質問をよくされます。答えは、日本にはほとんどないんじゃないですか?ですけど。

では、どんなマーケティング手法・フレームワークが有効なのか。僕はこの数年間、CSRコンサルタントとして仕事をしてきて、最近「3E」というフレームワークに考えを落とし込みました。

3Eとは、

Emotion(感情・気持ち)
Experience(体験・経験)
Engagement(約束・絆)

の頭文字です。

商品・サービス・企業理念・コミュニケーション活動。色々な企業の、色々な活動に関わってきました。

その中でも、効果が見えた例やその思考法を、僕なりにまとめたものです。

あなたの活動にぴったり合うかどうかわかりませんが、僕はこのメソッドを今後プログラムとしてどこかで提供していきます。

CSRにおける3E

それでは早速、3Eとは何か解説させていただきます!

Emotion(感情・気持ち)

誰の、何の感情に訴え、どんな行動を期待するのか。

広告においても、CSRにおいても共通点があるとしたら、それは「感情を動かせるか」ということ。

CSR活動を通じ、利害関係者にどんな感情変化をさせられるか。無難なCSR活動で、無難な結果しか出せず、誰の心にも響かないCSR活動で、が幸せになれるのでしょうか?

Experience(体験・経験)

どんな体験が提供でき、どんな価値を生むのか。

CSR活動を通じて、利害関係者にどんな体験を提供できるのか。人間、“ジブンごと”でなければ動きません。それにはCSR活動を通じて、何かしらの体験を提供し、社会と企業と個人はつながっていることを感じてもらう必要があります。“百聞は一見に如かず”という諺も体験の重要性を示唆していますね。

Engagement(約束・絆)

どんな未来を約束し、共に作っていけるのか。

“エンゲージメント”という単語は、広告業界でも一つのキーワードとなっています。ソーシャルメディアなどのツールで個と個がつながりやすくなりましたが、どれだけの企業が、社会(個の集合体)との約束・役割を果たしていると言えるのでしょうか。

簡単に言えば、「どうやってファンを作るの?」ということです。コミットメントとも言えます。

CSRコミュニケーションは、伝えることより、「聞く(傾聴する)」ことがないがしろにされがち。双方の意思のやり取りが、約束・信頼につながる。CSRは、企業だけでは完結しないのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

CSRマーケティングでは、心理学的アプローチといいますが、共感という考え方がとても大切なんですよね。

NGOのキャンペーンとかで成功しているところは、ステークホルダーの心の掴み方がうまいの多いんですよ。

コミュニケーションを含めて、“巻き込む”ことを主軸においた展開、そしてそのフレームワークである3Eなんかも使って、CSRマーケティングがするのがよいのかもしれませんよ。

共感マーケティングを学ぶにはこの本!まさにCSRマーケティングな本です。

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