パラレルキャリアとCSR

昨今注目されているCSRの領域は「人材」です。

ブラック企業問題(労務問題)も含め、女性活用、LGBTへの対応、ボランティア推進、プロボノ推進、セクハラ・パワハラなどなど。

従業員は超重要なステークホルダーでもあるので、当然だとは思うのですが、日本においては、今まであまり議論されていない印象があります。

そこで、6月から「パラレルキャリア」を中心に、様々なメディアへ寄稿を始めました。

パラレルキャリアとは、本業以外に、非営利組織を立ち上げたり、ボランティアをしたり、大学院に入って学び、新しい視野を持つことなどを言います。いわゆる「二足のわらじをはく」という表現の方がわかりやすいでしょうか。

CSRコンサルタントでパラレルキャリアに言及する人はあまり多くありませんが、キャリア形成という視点からCSRの側面を提起できればと思っています。で、6月から合計3名の方の記事を上げてきましたので紹介させてもらいます。

掲載実績

ウェブ編集者・佐藤慶一さん

・若手ウェブ編集者の佐藤慶一氏が語る、メディアと社会貢献の可能性(CSRビズ)

総合商社・日野雄介さん

「総合商社で働きながらNPOの理事をするのは、ロジカルなキャリアだと思っています」—パラレルキャリア実践者に聞く【前編】(現代ビジネス)

「パッションやイシューを起点に、自分で仕事を創ることも必要」—パラレルキャリア実践者に聞く【後編】(現代ビジネス)

ソフトバンク・池田昌人さん

逆転キャリアのキーパーソンが仕掛ける、ソフトバンクの次なる一手「かざして募金」(インタビュー形式、現代ビジネス)

孫社長が掲げる理念に基づき、社会貢献を忠実に実践するソフトバンクのCSR活動(インタビュー形式、現代ビジネス)

真逆キャリアのキーパーソンが仕掛ける、ソフトバンクの次なる一手「かざして募金」(オピニオン形式、ハフィントンポスト)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

パラレルキャリアというジャンルは、直接的なCSR領域の話ではないですが、新しい働き方であるし、企業のプロボノ推進など、企業の新たな人材教育戦略として、広がっていくのではと考えています。

一つの組織に属して同じ仕事を続けるだけでなく、社会的活動を積極的に行い、「別の世界」を手に入れる、「パラレルキャリア」に熱い視線が注がれている。その社会的背景には経済環境や雇用環境の変化がある。仕事中心の価値観が崩れ、好きなことを仕事にしたい、楽しい生活を送りたいなど、仕事や働き方、生き方に対する意識が大きく変わりつつある。
日本においても、CSR(企業の社会的責任)の一環として、組織的に社員のボランティア活動などを後押しする傾向がみられる。自分の可能性を広げていく社員の「パラレルキャリア」への挑戦を応援することは、企業の社会貢献活動の新しい形として注目されている。
「パラレルキャリア」のすすめ|内閣府

内閣府(内閣府男女共同参画局)もパラレルキャリアを推進しています。基本的には僕が言いたいことと同じです。パラレルキャリアという働き方は、CSRの未来であるとも考えているという点ですね。

ですので、パラレルキャリアそのものがCSRとなるわけではないのですが、多くのビジネスパーソンが所属する企業として、そこに新たな企業経営のヒントがあるような気がしています。

今後もパラレルキャリアについて様々な方を取材させていただき、この概念をより多くの人に知ってもらう活動をしていきます。