世の中を良くして自分も幸福になれる
『「寄付」のすすめ–世の中を良くして自分も幸福になれる』(近藤由美、東洋経済新報社)の読書メモを。
寄付まわりの最新情報を網羅した良書って感じ。うまくまとめられており、寄付初心者からソーシャルセクターのプロフェッショナルまで、学びがあるものかと思います。
僕も関わらせていただいている、ウェブサービス「gooddo(グッドゥ)」が掲載されていてビックリ。
ウェブまわりでは、ちょっとずつ紹介してくださるブロガーの方が増えているのですが、新聞やラジオなどのメディアでの掲載実績はあるのですが、単行本では初めてだと思います。やったね。
で、CSRやCSVの項目もあるのですが、ちょっと解説不足というか、誤解を招きそうな感じでした。参考文献にもCSR関連の書籍は皆無だったし、そこまで調べる時間がなかったのかな?
ちなみに、企業の事例としては、アメリカン・エクスプレス、キリンビバレッジ、キリンビール、サラヤ、王子ネピア、森永製菓、ユニリーバ・ジャパン、KDDI、トヨタ、エイチ・アイ・エス、ベネッセホールディングス、パタゴニアなどの紹介がありました。
とはいっても、様々なプラットフォームやNPOの紹介、寄付の心理的な側面と幸福論の話など、僕的にはかなり面白く読ませてもらいました。
企業まわりの事例も多く、有名な事例がいくつも紹介されていたりしており、CSR関係者の方にはガッチリおすすめの本でした。
特にこの領域に興味がある方は、本書の参考文献にも掲載されている、「社会を変えるお金の使い方」(駒崎弘樹)、「寄付白書2013」(ファンドレイジング協会)も合わせて読んでみることをオススメします。
寄付のすすめ
第1章 寄付が日本と世界を変える –欧米に負けない伝統を見直す
第2章 寄付を実践する人たち –何を志しどのように楽しんでいるか
第3章 寄付の受け皿「非営利団体」を知る –どのような組織なのか
第4章 NPO法人が社会を変える仕組み –どのようにかかわればいいか
第5章 新寄付税制のメリットを活用する –寄付で自分も得する
第6章 寄付はお金だけとは限らない –物品や時間、知識、スキルの提供
第7章 最近の寄付事情 –営利・非営利の垣根を越えて社会・世界とつながる
第8章 後悔しない寄付先選び –情報収集から見極め方まで