環境破壊

世界記録更新は人間のエゴ?

興味深い動画を発見したので共有します。

1986年に米国のオハイオ州クリーブランドで、非営利団体のUnited Wayが開催したBalloonfest86というイベントで150万個の風船を飛ばすというもの。

確かに、キレイだし、世界記録だし、みんなで盛り上げようぜ!っていう気持ちもわかります。

よく考えればわかることなのですが、自然には戻らない、ゴム風船が150万個です。海でも、畑でも廃棄物です。魚や鳥の誤飲にもなったでしょう。

風船という性質上、屋外で飛ばした本人に回収はほぼ不可能でしょう。これってまさに環境問題の典型例だと思うのです。

自分たちのミッションやビジョンを信じるがあまり、ステークホルダーへの配慮まで意識がまわらない。結果、地域環境を含めた、様々な人に迷惑をかけることになるのです。

企業・個人が利益だけを追求した社会で暮らす他の人々は、それについてどう感じるのでしょうか。

CSRは「ステークホルダーに“配慮する”」と言われるが、配慮とは本来「応える」こと。極論、物事の一面しか考えられない人は、関係者以外に必要とされません。むしろ、必要悪のような存在です。

ビジネスだけではありませんが、特にCSRとなると、その配慮の視点というのが重要なのかもしれませんね。

ちなみに、動画は音声なしでも理解できる内容となっておりますので、スマホでもぜひチェックしてみて下さい。

Cleveland, Ohio Balloon Launch – 1.5 Million Balloons!

From late 1986, here is a Headline News story on 1 1/2 million balloons launched in Cleveland, Ohio!

参照:世界記録を狙った150万個の風船が引き起こした悲劇