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復興の現場から、希望と愛を込めて

今回は久しぶりに書評という名の読書感想文を。

2014年3月で、東日本大震災から丸3年が経ちました。

今の復興はどこまで進んでいて、今、どんな状況なのか。今回読んだ「3YEARS」はまさにそういった部分を、きれいなインフォグラフィックスとして書籍にしていました。非常に勉強になりました。

あと、この本で興味深かったのは、登場する現地で活動をしている人たち。僕は、東京在住で東京でビジネスをしているので、ほとんど東北には行きません。

現場で活動をしている人の話ってほとんど聞けてないんですよねぇ。そういう意味では、すごく実感できる編集となっており“ジブンごと化”しやすかったです。

現場の数字

本書によれば、この3年間でハード面はずいぶん整ってきているらしい。道路・病院・ガレキ撤去・学校などは90%以上の進捗だとか。

逆に、住宅系はほとんど進んでいないみたい。住民合意がとれて、これから工事を始める段階なのだそうな。ビジネスもボチボチ進んできたけど、以前と同じ水準にはまだ戻っていない、と。産業が盛り上がらないことには、何も始まりませんからね。

あとは、後半に復興に携わる人50人のオススメ商品紹介ってコーナーがあって、半分以上知っている人でびっくり。あー、この人たちは、復興関係の人って認識なんだなぁ、しみじみ。僕の中では文脈が違う人も多かったからね。

“今”の東北に興味がある方にオススメ。CSR担当者にはぜひ読んでいただきたいですな。ライトな感じだし読みやすいと思います。