実態調査

先日、内閣府より「民間非営利団体実態調査」のレポートが上がっていたので共有します。

色々な組織がありますが、民間非営利団体の収入は全体で37.5兆円程度だそうで。また、もう一つ「市民の社会貢献に関する実態調査」というレポートも共有します。この“実態を知る”というのは、何をするにも重要なことです。

意識調査って重要だけど、行動調査ではないので、実態としてはあまり参考にならなかったりします。“実態”という最新動向をしっかり把握し、CSR活動やNPO活動のエビデンスに加えていただければ幸いです。

民間非営利団体実態調査(2014年)

(1) 収入の状況
平成 24 年度の民間非営利団体の収入は、全団体合計では 37 兆 4,559 億円で前年度比 7.3%減となった。主な収入項目別にみると、移転的収入(寄付金や会費、補助金等の収入)は 31 兆 1,110 億円で同 9.3%減、事業収入(博物館や美術館の入場料収入、宗教団体への御布施・賽銭、バザーの売上等の収入)は 5 兆 9,139 億円で同 7.3%増となった。これを対家計サービスと対事業所サービスの事業形態別にみると、対家計サービスの収入 は 35 兆 2,177 億円で同 8.6%減、対事業所サービスの収入は 2 兆 2,383 億円で同 20.6%増と なった。

(2) 経費の状況
平成 24 年度の民間非営利団体の経費は、全団体合計では 35 兆 6,995 億円で前年度比 11.0%減となった。 これを主な経費項目別にみると、移転的支出(他団体・個人への給付や負担金、会費などの支出)は 19 兆 3,151 億円で同 23.3%減、人件費は 8 兆 7,795 億円で同 11.8%増、仕入原価 は 6,450 億円で同 17.5%減となった。事業形態別にみると、対家計サービスの経費は 33 兆 6,320 億円で同 12.4%減、対事業所サ ービスの経費は 2 兆 675 億円で同 21.5%増となった。

(3) 投資支出の状況
平成 24 年度の民間非営利団体(うち対家計サービスの事業所分のみを調査)の投資支出は 8,129 億円となった。

(4) 収入および経費の構成
○収入の構成
民間非営利団体の収入構造を総収入額に対する項目別構成比でみると、全団体では移転的収 入が 83.1%を占め、次いで事業収入が 15.8%となった。これを事業形態別にみると、対家計サービスは移転的収入 83.3%、事業収入 15.6%となって おり、移転的収入が大半を占めているのに対し、対事業所サービスは移転的収入 78.7%、事業収 入 19.5%と、総収入に占める事業収入のウェイトが比較的高くなっている。

○経費の構成
経費の構造を総支出額に対する項目別構成比でみると、全団体では移転的支出 54.1%、人件費 24.6%、仕入原価 1.8%となった。 これを事業形態別にみると、対家計サービスは移転的支出が 56.7%を占め、次いで人件費24.1%、仕入原価 1.5%となっているのに対し、対事業所サービスは移転的支出 11.9%、人件費 32.9%、仕入原価 6.9%と、人件費及び仕入原価のウェイトが比較的高くなっている。
民間非営利団体実態調査|内閣府

37.5兆円のウチ、事業収益は6兆円程度なのか。もっと少ないと思ってた。NPOだけじゃないもんね。そんなもんか。

市民の社会貢献に関する実態調査

○ボランティア活動に対する関心の有無
過半数の人が、ボランティア活動に関心がある。『ボランティア活動に対する関心の有無』をみると「関心がある(東日本大震災発生 前から関心があった)」(39.4%)、「関心がある(東日本大震災発生後、関心を持つよう になった)」(18.9%)で、合計 58.3%がボランティア活動に関心がある。

○ボランティア参加の理由
活動を通じて自己啓発や自らの成長につながる、困っている人を支援したい、職業人 や住民としての責務を果たすため、と考えて活動に参加する人の割合が高い。『参加理由』をみると、「活動を通じて自己啓発や自らの成長につながると考えるため」 (43.1%)、「困っている人を支援したいという気持ち」(41.1%)、「職業人や住民として の責務を果たすため」(35.9%)がそれぞれ 30%を超えており、自らの成長や、困ってい る人の支援、職業人や住民としての責務といった理由でボランティア活動に参加してい る傾向がうかがえる。
平成25年度 市民の社会貢献に関する実態調査|内閣府

「ボランティア活動の現状と意識」、「寄附の現状と意識」、「NPO法人に対する関心」などについて数字が上がってます。ソーシャルセクターの人は一度目を通した方がいいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

っていうか、内閣府って結構視点の良いレポート出してくれますよね。社会を構築する大元っていうのもあるけど、社会貢献分野の中規模〜大規模調査は民間ではできにくいので、世相を見るにはよいものが多いっす。感謝。

企業のCSR担当者でこういうレポートを読む人は少ないですが、軽くでも目を通したほうがいいですよ。気になる項目などがあれば、エビデンス(根拠)として、企画書等に載せやすいですよね。内閣府のデータだし、信用性・信頼性も高いかと。

以下、参考記事の社会貢献関連調査も参考までにどうぞ。必ず、あなたの興味を満たせるだろうまとめ記事になっています。

関連記事
日本は世界のCSRランキング・CSRインデックスで生きていけるのか
CSR企業ランキングの総集編! CSRランキング・アワード26選[2013年版]
CSR・社会貢献関連の意識・動向調査まとめ19選[2013年版]