ソーシャルデザイン50の方法

ソーシャル・デザイン。あなたはこの言葉を聞いた事がありますか?

今回の読書メモは今一生さんの「ソーシャルデザイン50の方法」。
たくさんの事例が詰まっており、興味深く読ませていただきました。

ソーシャルアクションのノウハウを学べるというよりは、
企画書のエビデンスとして事例を確保するみたいな人にオススメです。

社会貢献・CSRの事例を的確にまとめた資料本

本書は、「日常的に世界を変えていく方法」「環境保護」「福祉」「途上国支援」「被災者支援」「脱原発」「ソーシャルビジネス」などのジャンルから、すでに活動で実績を出している団体・プロジェクトを紹介しています。

CSRや社会事業の事例がたくさんあり、非常に面白く読めました。

さすが、今さんらしく、エビデンスというか、取材をきっちりしてますなぁ、という言葉運びが良かったです。

個人的には僕の知っているプロジェクトや動きも多かったので、もっとニッチなプロジェクトも知りたかったかな。ただニッチすぎると一般のビジネスパーソンにはわかりにくいからねぇ…。

とにかく、社会貢献って実際なんだろうみたいのを知るには良い書籍だと思います。

ひとつ残念なのは、帯に「あなたも後に続け!」とあるのですが、
事例紹介ばかりで、自分がアクションするための具体的な話が少なかった事。

もちろん、ノウハウ的な項目などもありますが、
一般の人がすぐにできるアクションではありませんでした。難易度が高いっす。

事例を知ることと、自分がアクションすることとは別の話ですよね。実際。社会貢献・CSRの事例集として素晴らしいですが、なんかブレてしまっている印象はありました。今さんのご自身の事例も多いのが気になった、かも。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

こういうまとめってなかなかないので、これが一冊あれば、当面事例探しはしなくてもよいかもしれません。

また、書籍の売上の1%を寄付するともしています。なぜ「ハタチ基金」なのか理由が書いてなかったですが、いやー、素晴らしい。僕も80円くらい貢献できたということでしょうか。

あー、僕もやろうかしら。次回作は普通の経済本なのでむりだと思うけど…。