コミュニケーションではなくデザインを
先日話題になった、Sustainable Brandsの記事の紹介です。
▶The Future of Sustainability Is Design, Not Communication
「CSRの未来は、コミュニケーションではなくデザインにある」ってな記事です。
内容としては、企業ブランドと消費者の価値観の変容、
サスティナビリティ(CSR)的価値観の浸透などについて書いてあります。
広告とか広報担当の方であれば、僕の概要解説もですが、
原文の詳細をぜひ読んでいただきたいと思います。
企業ブランドを語るのにCSRについて触れない、
コミュニケーション業界(?)の方々にもぜひ原文をオススメします。
ただ、タイトルがストレートすぎるというか、大げさすぎる感じはしますが…。
CSRの未来はコミュニケーションではなく、デザインである
広告の未来はメッセージではなく、体験である
The future of advertising is experiences, not messages.
消費者は気付いているのです。企業ブランドからのメッセージがただの宣伝かどうか、ブランドが他の人に自慢できるのに役立つか、ブランドがどのように私の人生をよりよくしてくれ、より簡単により有意義なものにしてくれるのか、ということに。ブランドとのコミュニケーションは、私たちのライフスタイルをデザインする、重要な役割を果たします。広告による企業のメッセージなど、消費者としては重要ではなく、どんな体験をさせてくれるのかという点が重要なのです。
未来への行動変化は情報ではなく、文脈である
The future of behaviour change is context, not information.
消費行動の変化は、今後10年間、CSR推進をするブランドとして浮上してくるでしょう。ブランドは、CSRに関する更なる進歩のために、消費行動の変化に注目せざるを得なくなるでしょう。残念なことに、人間の行動は合理的でも論理的でなく、心理的な価値観によって動機付けされるのです。わたしたちの思考と行動は主に感情的であり、外的な社会背景(文化)によって動いているのですから。
未来の価値変容はブランドの所有ではなく、アクセスである
The future of value exchange is access, not ownership.
このシフトは、ブランド・コミュニケーションのために重要な意味を持っています。まず多くの場合、ブランドまでのアクセスモデルは、時間をかけ、より頻繁に、より高い価値の取引に基づいていきます。ソーシャルメディアの台頭は、購買決定をユーザー評価やクチコミによって動機付けされます。サービス・プラットフォームとユーザー体験のデザインが、ブランド価値とコミュニケーションの両方の重要な行動になります。うまくデザインされたユーザー体験は、リピーターを得るための唯一の方法となるでしょう。
未来のブランドは商品ではなく、サービスになる
The future of brand is service, not product.
おそらく消費文化は、価値観のシフトによって、より本質的な“良い体験を得る”ためのものになっていくでしょう。もちろん、商品がなくなることはありませんが、ポイントは、私たちは商品が欲しいのではなく「価値そのもの」であって、より体験を重視したものとなっていくでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ざっくりまとめてしまえば、価値観の変容について述べられているもので、
価値のシフトが起きていて、それを認識しましょうということです。
シェア、シフト、サスティナブル、CSR、クラウド、ロハスなど、
コミュニケーション領域だけでなく、
トータルで「企業ブランドをデザインする」必要があるのです。
述べられていることは、最新のブランド論みたいな感じです。
CSRが重点的に語られるあたり、今っぽいのかもしれませんね。
CSRと一言でいっても、様々な分野がありますが、
そのブランドのあり方、消費者の価値観などが、直接関わる時代になってきている、と。
変化が確実に起きている世界であなたの会社は、
CSR活動を通じて、どんな未来をデザインしていますか?