環境経営が示す未来

環境経営の実践編を学べる本のご紹介。
「エコがお金を生む経営」(ゲイリー・ハーシュバーグ、2009)です。

著者は、世界最大のオーガニック・ヨーグルトメーカー、
ストウニーフィールド・ファームのCEO。

この本で面白かったのは、経営者視点で語られているということ。

変な話し、CSRコンサルタントが説く環境経営って信じられないんですよ。
CSRコンサルタントの僕が言うのもアレですが…。

理想論ではなく、環境経営のビジネスモデルの要所をおさえつつ、
なおかつ、その“マネ”する方法が書かれているのです。

やっぱり、日々実践している人の話しは重みがあります。

エコがお金を生む経営

本の中で、気になったワードをいくつか紹介します。

道徳的な「正しさ」や高潔な理念だけでは、真のサスティナビリティへの道に向かうことはできない。

ビジネスは地球上で最もパワフルな力である。私たちを困った事態に陥れたのもビジネスだが、そこから抜け出す強さを持つのもビジネスしかない。

環境問題に対するソリューションが利益を伴う場合のみ、それが商業的戦略となって企業に行動を起こさせる。

事例として、ティンバーランド、パタゴニア、ホールフーズ・マーケット、
ニューマンズ・オウン、クリフバー、ウォルマートなどを挙げて解説しています。

もちろん、ケーススタディとして、その他たくさんの、
様々なビジネスを行う事業者を解説。
読み物として、データとしても面白いと思います。

ほんとに事例が多いので、コレ系のプレゼンをする場合、
エビデンス(事例)として持ってくるにはちょうど良いかもしれません。

何にせよ、経営者であれば、環境経営に対して、
「無知でも無関心でもダメ」ってことです。

なぜダメか。

本書の言葉を借りれば、
「未来がどうなるかはわからない。だが、未来を握っているのが誰なのかはわかる。」
ということです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

色々、面白いビジネスモデルなどもあり紹介したいところですが、
本を買ってゆっくり読んでみて下さい。

この本を読んで、結局どうしたらいいのか。

まず顧客視点で言えば、“環境経営”を重視している企業の商品・サービスを買うこと。
企業視点で言えば、“環境経営”を行うこと。それだけです。

御社が環境ビジネスをしようがしまいが、どちらでもよいですが、
自分たちの未来を壊す活動を自分自身がするほど、
愚かなことはないと思いますけどね。