CSR広告の未来はどこにあるのか

先日、僕の大好きだった広告と社会の関係を見つめ直す連載「広告の未来の話しをしよう。」が終了しました。

コミュニケーションとは、広告とは、今後どこに向かうのか。

もちろん、僕が取り上げるくらいなので、
“社会性”がより重要になっていくという結論なのですが、
とても示唆の深いアドバタイムスの連載でした。

半年間の連載だったのですが、
興味深かった記事を3つほどピックアップしました。

CSRコミュニケーションに興味がある人は必見です。
CSR関係者が語るコミュニケーションとは視点が違うので、
とても勉強になると思います。

広告と社会貢献の関係を理解するための良記事3つ

1、デザインとは、もともと社会をよくするためのもの

デザインとは、もともと社会をよくするためのもの(前編)
デザインとは、もともと社会をよくするためのもの(後編)

コミュニケーション領域を起点とした社会課題の解決を掲げ、企業やNPOとともに実現する、新しいカタチの広告会社。それを、いつか実現してみたいというのはあります。

並河さんのこの言葉は、広告会社の今後を担う概念になりうるのかなと考えています。
先日、電通とCSRアジアの業務提携の話しもありましたが、
世の中にインパクトを与えることは、広告会社の十八番ですよね。

本来の意義に立ち返るべき時代にきたのかもしれませんね。 

参照:信頼は訴求できるのか?今だから語れる「広告とCSR」

2、ラブとパワー

「ラブとパワー。」(前編)
「ラブとパワー。」(後編)

漢文で、「レ点」というのがあるんだけど、僕は「広告」にレ点を打ちたい。「広く告げる」から、「告げて、広げる」。伝える価値あるものが広がる、ということになっていかないといけない。それを仕組み的にもつくるべきだと考えている。広告屋が、ふるまいを変えることで、広告を価値のあるもの、続くものにできるし、夢のあるものにできると僕は思っている。大事なのは、「やる」っていうこと。俺たち変わろうぜ、って言ったって信じられない。アクションからしか何も生まれない。俺も「やる」。

文中で、石川さんが言っている言葉です。
ズシーンときました。

そもそも広がらない広告なんて、そこまでの価値しかなかったんだってことです。
力技で消費を押し込むようなものに価値を見出せなくなった世界でも、
良いものは、よく買われますもんね。

参照:広告はシフトできるのか?CSR広告の今後の形と目的

3、広告づくりとは、一体感である

「広告づくりとは、一体感である」(前編)
「広告づくりとは、一体感である」(後編)

普段の広告の仕事って、「仕事」として始まって、その後、商品を学んで、「伝える」という順序でいくんですが、オフコマーシャルの場合、「これをどうしても伝えたい」からスタートするんですよね。「スケジュール」があって「撮影すること」が決まる、という順序ではなく、「撮影したいこと」があって「スケジュール」が決まる、という順序。「お金」があって「感謝」がある、という順序ではなく、「感謝」があって「お金」が生まれる、という順序。本当に大切なことが、普段の仕事だと、二番目に来ている。それを本来の順序、本当に大切なことを一番目に持ってくるのが、オフコマーシャルの試みだと思うんです。

広告だけでないですが、顧客ごとにカスタマイズして販売する商品・サービスって、
全部このやり方ですよね。予算があって、その後何するか決めていって…、と。

でも本来違う。予算なんて関係なく、まず“想い”からスタートすること。
これはCSRコミュニケーションにおいても非常に重要な視点だと思います。

予算があってもなくても、“僕らは何をしたいのか?”を先に明確にする必要がある。
予算がなければ、どうしたら考えればいい。それだけ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

他にもたくさんの著名人の方が、語っていて、
「うん、うん」頷きながら、連載を読んでいた記憶があります。

並河さんの話しは「「もちかえる展覧会トークイベント」レポート(後編)」で少しお聞きしましたが、
広告関係者でもCSRって何?
という世界でとても素晴らしいアクションをしていると思います。

他の記事は、以下の参照リンクからどうぞ!

広告の未来の話しをしよう。