CSR活動での数値化の重要性
先日、主催するテントセンの学生向けイベント、「Social Good Youth Meetup」に参加して色々考えることがありまとめを。
CSR活動は、NPO経営に学ぶべき部分も多いです。今回は「データ経営」に関して、共有させていただきます。
データ、データ、データ!
「Youth for 3.11」のデータ活用は本当にすごかった。
かつてNGOのPLASのデータ活用については、「PLASから学ぶ、NPOのソーシャルメディア活用のポイント3つ」という記事で書きましたが、それと同等かそれ以上のデータドリブンな経営スタイルでした。
メルマガ登録→ボラ参加のCVRを見てたり、ボラ参加者のデモグラフィックを見て、参加比率の多い大学や、女性向けに効率的に宣伝を行ったりなど。
ちなみに、データ上では、ボランティア登録には、いわゆる偏差値が高い大学が多く、大学3年が多く、全体の6割程度が女性だということ。
それはそれで非常に興味深いデータでした。社会貢献に興味がある大学生は高学歴が多いのは、肌感覚で理解してましたが、やっぱりそうだったんですねぇ。
データを重視するということ
事実から導きだされる仮説をプランに落とし込み実行する。多くのNPOではここまでできていないですよねぇ。
“推測”ってものすごく怖い側面ってあると思うんですよ。事実が見えないから、何となくでプランニングするとか。何となく、だから、ノウハウとして一般化もしにくい。
インパクトを出している団体のデータの取り方は素晴らしい。今回、そう確信しました。
今後、NPOのアナリストって肩書きが増えるかもなぁ。そしてすごく重要なポジションになっていく気がします。
企業のCSR活動に活かせること
で、企業のCSR活動は関係ないかというと、そんなことはありません。このデータ経営のスタイルは、CSR活動においても重視すべきだと思います。
SROIなども含めて、CSR活動も企業活動である以上、投資であります。投下した予算・時間に対して、どれくらいの効果・結果が出せたか測定する必要がありますよね。
例えば、企業のステークホルダーが知りたいのは、「100万円寄付した」ことではなく、「100万円寄付した結果、どんなリターンがあったのか」のはずなんです。
とにかく、すべての活動を数値化すること。そして、その動きを見て仮説を立て、よりインパクトを出せるCSR活動をプランニングしていく。
必読:ここテストにでますよ!SROI(社会的投資収益率)を理解するための3つのポイント
まとめ
いかがでしたでしょうか。
“穴の空いたバケツ”に水を入れ続けても、満杯になることなく、その行為が疲弊していくだけです。
CSR活動も次につながるアクションや、利益(有形・無形問わず)を得るという意識などがないと、現場は疲弊していきます。
いわゆる、「業績が悪いから、CSR活動やめましょう」ってヤツです。あなたの会社も、CSR活動全般のデータを取り、“すでに起こった未来”を確実に追っていきましょう。