2013年のCSR関連のトレンドとは何か
先日、CSR関連のトレンドについての記事を読んだので、
そのまとめと雑感を。
Seven Sustainability Trends to Watch for in 2013
必ずしも、日本のCSR環境におけるトレンドとはなりませんが、
ざっと目を通していただき、自社の取組みと比較してみて下さい。
2013年に注目すべき7つのCSRのトレンド
1、消費管理(Managing Consumption)
顧客のリソースは消費で溢れている。
余暇、クローゼット、リビングルーム、クレジットカードの使用残高…など。
そんな状況の中で、CSRやソーシャルビジネスは、
どうやって消費管理の領域に踏み込むのか。
2、消費者のエンゲージメント(Consumer Engagement)
自社の持続可能性プログラムのインパクトを高めるために、
企業は消費者の嗜好、ベクトル、感情などを知る必要がある。
消費者との“つながり”が生み出す価値を見つめ直すことが重要。
3、短期主義(Short-term-ism)
信頼できる企業は、長期的な戦略計画にサスティナビリティ原則を活用している。
短期主義(短期の結果を評価すること)は、
サスティナビリティ戦略において“負の要素”を生み出す可能性が高い。
4、環境保全と社会正義のつながり(The Conjunction of Environmentalism and Social Justice)
環境活動の社会的価値、社会とのつながりを考慮すべき。
気候変動に起因する健康問題や食糧不足が社会不安と経済的ストレスをもたらし、
世界の貧しい人々に影響を与える可能性が最も高い。
企業は、その資源を救済目的で評価する必要がある。
5、責任あるサプライチェーン(Responsible Supply Chains)
製造工場での労働条件に関する最近のニュースの見出しは、
企業が真剣に自分のサプライ·チェーン·パートナーを検討せざるを得ない。
サプライヤーのコンプライアンス·プログラムとオンサイト監査を超えて、
企業はこれらの従業員への教育の機会、
住宅や職場の安全強化を提供することが求められている。
6、経済的価値としての女性(Women as Economic Drivers)
女性は社会全体の消費、教育、環境問題について関与が高い。
グローバルな経済的価値に深く関与している女性に、
今後さらに注目することが必要だ。
7、厳格さとユビキタス報告基準(More Rigorous and Ubiquitous Reporting Standards)
厳格さが増す、CSR関連の国際規格に更に注目すべき。
2013年はGRI(グローバル·リポーティング·イニシアティブ)の、
最新ガイドラインが発行予定。
米国証券取引委員会は、企業の報告要件に、
サスティナビリティのトピックを追加してきた。
カーボン·ディスクロージャー·プロジェクトは、最
近のレポート要素として「水」を追加しました。
昨年、NASDAQは、財務報告に持続可能性のコンテンツを重要視し、
サンパウロ、ヨハネスブルグ、イスタンブール、カイロでの証券取引所に導入した。
政府が報告要件を追加している。
新しいガイドラインと要件が出てくるときに、包括的な持続可能性報告を避けてきた企業は、かなり遅れて自分自身を見つける。
雑感
世界のトレンドが日本でもトレンドになるとは限りません。
しかしながら、日本のCSRでもトレンドになりそうなものがいくつか。
「4、環境保全と社会正義のつながり」
「5、責任あるサプライチェーン」
「7、厳格さとユビキタス報告基準」
あたりが注目なのかもしれませんね。
企業が環境保全に取り組むことで生まれる”経済的価値”は、
SROI(社会的費用対効果)の観点からも導きだすべきポイントの一つ。
パートナー企業(いわゆる下請け)がCSRを進めているか確認するのも重要。
仲間がやった犯罪(犯罪に近い行為)は連帯責任を取らされます。
リスクヘッジの意味合いが強いですけどね。
CSR関連の国際規格は、毎年進化しています。
毎度CSR報告書のガイドラインを変える必要はありませんが、
その動向を把握しておく必要はあるでしょう。
知りませんでした、がビジネスで通用しないのは、
CSR以外でも同じですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
すごく示唆に富む内容だったかは微妙ですが、
2013年のグローバル視点でのCSRトピックは追っておくべきでしょう。
グローバルなCSRのトレンドは当ブログでも紹介していきますので、
平日毎日チェックしてちょーだいね!
なんと、必要な時間は1日3分程度!
というわけで、2013年に注目すべき7つのCSRのトレンドの紹介でした。
こういうトレンドをまとめて、勉強会とかでも共有していきたいなぁ。
誰か、カジュアルなCSR勉強会の企画・運営してくれないかなぁ。
コンテンツは提供できるのですが…。
Seven Sustainability Trends to Watch for in 2013