CSR担当者向けのNPOコンテンツ?
今回は認定NPO法人フローレンスの事例をご紹介。
NPOのウェブ担当者向けの記事ですので、CSR関係の方はざっと目を通す程度で読み進めて下さい。
CSR担当者向けコンテンツ
どれくらいのNPOがCSR担当者向けのコンテンツを持っているでしょうか。
今現在、44000あるといわれるNPO法人ですが、企業寄付を求めているわりには、それなりの行動をしていないみたいです。
フローレンスほど完璧なウェブコンテンツを準備するのは難しいかもしれませんが、それでもできることはあると思うんです。
ウェブコミュニケーションにおいて、「わかりやすさ」が重要と言われますが、わかりやすさって何かというと、「ニーズに答えている」というのもあります。
余計な情報も混ざった、情報の羅列ではなく、CSR担当者をメイン読者とした、そこに特化した情報提供ですね。
フローレンスの場合、企業寄付もプロジェクト単位にできるようです。つまり、それぞれの企業のCSR活動にそったプランニングができるということ。
これはありがたいですし、わかりやすいです。多くのNPOの場合“団体”に寄付するパターンな気がします。コーズマーケティングの企画から協力できるみたいだし、社員の福利厚生として、法人向け病児保育の契約もできる、と。
このフローレンスという団体が、「何が得意で、どんなプランを実行できるのか」という点がすぐわかる。
CSR担当者が他の人に説明する時も楽です。いわば、ウェブサイトが、企業の社内営業資料になるんですよね。
企業の対応
CSR担当の方から受ける相談で多いのは、「良いNPO知りませんか?」という話し。
“良い”というのは、色んな意味がありますが、結果を出せるNPOだと僕は解釈しています。
誠実でバックレがない仕事をしてくれるのはもちろんのこと、事後レポートがしっかり上がってくるとか、PR支援してくれるとか、SROIにそって、成果を数値化してくれるとか、などなど…。
実際そういうNPOって少ないんですよねぇ。僕もそんなNPOを紹介してもらいたいです(苦笑)
面白い活動してるけど、スタッフが数人のNPOとか、プロジェクト遂行能力に疑問があるとか…。
そういった疑問も、文章としてあれば解消されますし、NPOが“できること”を書いてあるので、具体的な企画も進みやすいですよね。
提案力というか、実際のイメージをまとめて、ウェブコンテンツにするくらいの企画力と実行能力があるともわかりますし。
NPOのウェブサイトをみれば、だいたいの実務レベルがわかっちゃったりします。
CSR担当の方は、コラボ候補のNPOのウェブサイトを見て下さい。善くも悪くも、色んな発見がありますから。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
NPOもフローレンスのような情報発信をすべきだし、企業も同様にNPOとの協業に関して具体的な例を提示すべきでしょう。
NPOのウェブ・コミュニケーション力は貧弱と以前から言われていますが、銀行口座番号を記載し、“寄付ちょーだい”だけで寄付が集まるとも思えません。
冊子の大量配布なんて現実的ではないのだから、ウェブはがんばって作って欲しいと思うのですよねぇ。
コンテンツマーケティングというか、ウェブ全盛時代だからこそ、団体のコンテンツを充実させて、機会ロスを減らしてほしいものです。
ちなみに、フローレンス代表の駒崎さんは、僕がCSRコンサルタントになるきっかけをくれた人なんです。「”社会を変える”を仕事にする」という本は読んだほうがいいです。
僕のバイブルで、毎年読み返すから、もうボロボロなんです。そろそろもう一冊買おうかな…。
「”社会を変える”を仕事にする」