CSRと東洋思想(仏教)

今回はちょっと深い、CSRと東洋思想(仏教)を。

欧米型の二元論(二項対立発想)とは違い、
日本的な考えでは、その“間”も存在するというのはよく聞く話し。

仏教経済学等を調べている所ですが、
意外に企業のCSRステートメントが、
仏教的概念から来ているなんて大企業もあるのです。

「自利利他」は、“本気になって人のために尽くす。
それが本当の自分の利益である”としますが、
この考え方が企業の理念になっているのです。

そして、それらを考え・実行しながら経営をしている、と。

CSRを日本語で表現すると?

CSRを日本語で表現すると?なんて質問もされますが、
仏教・儒教・禅のあたりの思想から派生する、
文言なんかは近いのかなとも思っています。

宗教的な側面で良い悪いとするつもりは毛頭ありません。
日本で根付いている、文化としての東洋思想を抜きにして、
日本のCSRやソーシャルを語るのはおかしいということなのです。

聖徳太子・二宮尊徳・石田梅岩・渋沢栄一。
彼らの思想もまた、東洋的であり、
義と利の間を平行移動する実務家であるように思います。

僕は最近になって、日本企業は、
東洋的なCSRを考え実行すべきではと思い、
仏教経済学や江戸時代のCSR/SRを調べるようになりました。

日本らしさとは何でしょうか?
何でも欧米が良いのでしょうか?

文化とは深きものです。
僕も日々、学び、実践していきたいと思います。

参照:CSRの理念はここから始まった?理念の礎を作る「超訳・般若心経」