CSO(チーフ・サスティナビリティ・オフィサー)
先日「最高のCSOとは?」
という記事を読んだので、僕なりのオピニオンを。
CSOとは、チーフ・サスティナビリティ・オフィサーの略。
社会貢献・CSR担当役員のことですね。
役員の名称はCEO / COOなど3文字なので、
最近はCSOと呼ぶことが多いようです。
海外(特に欧米)では徐々に浸透しつつあるCSOという役職。
今回のテーマは「誰が適切か」という話しです。
CSOは誰が適任か
では、役員で誰がCSOに向いているか。
ちょっと考えてみましょう。
ちなみに、想定される業務内容は「CSR担当役員の基本的な役割」を参考にして下さい。
1、CEO 最高経営責任者
社長ですね。会社の規模によってはアリだと思います。
でもCSOという役職を作るというくらいの規模。
しっかりとCSRが社内外に浸透するまでは、
担当をすべきでないでしょうね。
業務量も含めて、現実的ではありません。
2、COO 最高執行責任者
僕は、COOが適任かと。
しかし、COOも通常業務との兼任は非常に困難だと思います。
現COOがCSOになり、新任COOを作るという形が現実的かな。
3、CCO 最高コンプライアンス責任者 / CLO 最高法務責任者
コンプライアンス以外の領域も多いのがCSRです。
コンプライアンス部門を取り仕切ることと、
企業のCSR担当するのはかなり違う気もします。
4、CHR 最高人事責任者 / CAO 最高総務責任者
従業員は最も身近なステークホルダー。
そういう意味では適当かもしれませんが、
上記同様、範囲の広いCSRをまとめられるかは別の話しかと。
5、CIO 最高情報責任者
CSRにデータやICTソリューションは必要か。
僕は必要だと思います。
しかし、CSRとはちょっと遠いかなぁ。
6、CMO 最高マーケティング責任者
僕の第二の候補。
コンプライアンスなども重要ですが、
マーケティング的視点のCSRは重要度を増すばかり。
10年後、担当役員をCEOに譲るまで、
指揮をとるにはふさわしいと考えてます。
7、CFO 最高財務責任者
参照記事では、CFOが適切かもしれないとのことでした。
以下の記事でもCFOがサスティナビリティに関して、
重要な責務を持つというレポートを紹介しています。
うーん、ということは、欧米ではそうなっていくのかなぁ。
参照:CSRにおける財務担当役員の重要性:デロイト
CSOの起用部署
アメリカの29人のCSOのプロフィールを紹介。その内25人が社内からの起用であった。25人の内訳を見てみると、8人がCSOに着任する前に渉外またはマーケティングを担当。6人は既に環境またはサステナビリティを担当していた。事業運営部門での経歴を持つCSOが5人。研究部門は4人、そして法務と財務からそれぞれ1人となっていた。CSOを置かない会社を見ると、サステナビリティは施設かコンプライアンスを担当する部署が担っている。(参照記事より)
ふむふむ。
アメリカでは実際そんな感じなんですね。
日本で同じような結果になるとは思いませんが、
社内登用だけは同じくらいかそれ以上の割合になるでしょうね。
イメージでいえば、CSR部長がCSR担当役員に昇格するイメージなのかな。
大手企業では、ソニー、日本電産、電通、NECなどがCSRの担当役員を置いている様子。
他にも探せばあると思いますが、
何十社ってくらいではないでしょうか。
たしか日本の最高峰企業群である上場企業は、
3500社くらいあった気がしますが…。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本では、CSOという役職自体の認知が進んでいないので、
今年、来年で増えるというわけではありません。
しかし、今後は増えるでしょうね。
CSR部の部長ですべての経営判断ができるわけではない。
だったらCSR担当役員が必要になるはずなんです。
なんでもかんでもCEO(社長)が決済すればいいなんてもんじゃない。
中小企業ならそれでもいいと思いますが…。
僕はCOOかなぁ。現実的な所だと思います。
あなたはどう考えますか?
そして、その考えをどう形にしますか?