イケア効果

あなたは、どんなモノに愛着を持ちますか?

今回は心理学理論の「イケア効果」を紹介します。

イケア効果とは、
ハーバード・ビジネススクールのマイケル・ノートン氏が提唱(証明)した、
「手間をかけることで愛着が強まること」という行動心理学の学説。

野菜でも家具でも、苦労して育てた(作った)ものはよく見えるもんです。

自ら一手間加えることで、愛着が生まれる。
そこに“感情”が生まれるのです。

価値共有という“愛着”

手作りした物には心情的な「付加価値」が加わるのだそうです。

自らモノ・コミュニティに加わり、作り上げることで、
満足感や喜びをより感じることができる。

愛着ですよ。
人はこの現象をブランディングともいいます。

僕の場合、パソコンといったら、Mac(Macintosh)です。
Windowsもパソコンですが、僕は使いません。

僕は自分の使いやすいように設定した自分の、
MacBookAIRに愛着をもっています。
Apple社のブランディングにまんまとハマっています。
例えは微妙ですが(苦笑)

これが完成品で、自分で何も設定・制作などをしないものだったら?
もしかしたら今ほど愛着をもてないのかもしれません。
オンリーワンなものでもないですし、代替可能だからかも。

CSRコミュニケーションは通常、
セールスプロモーションとは異なります。

自社に愛着をもってもらったり、
社会的価値の提供をコミュニケーションの基軸としています。

CSRにおいて、Shared Value(価値共有)の重要性が叫ばれる昨今ですが、
このイケア効果、つまり、ステークホルダーと一緒に価値を作っていく姿勢が、
ステークホルダーの愛着を生み、ブランドとなっていくのではと考えています。

参照:地域CSR×コミュニケーションが描く未来とは

まとめ

いかがでしたでしょうか。

まぁ、イケア理論に世の中のすべてがあてはまるわけではありません。
でも、自分で作った家庭菜園の野菜、インテリア、プロジェクトなどには、
やっぱり愛着がありますよね。食べ物は特においしく感じますよね。

特に愛着がない他人からすれば、「なんで?」って思うこともありますが、
そんな時は「あぁ、これがイケア理論か」と思ってやって下さい。

CSRにおいて、Shared Valueはイケア理論かも、
と思った今日この頃でありんす。