CSR企業白書
今回の読書メモは、本日発売の「CSR企業白書2019年版」(東洋経済新報社)です。
読書メモといいますか、まだ実物を見てもおらず恐縮ですが、本誌に今年も寄稿させていただいたので、ご紹介ということで。詳しくは後述します。
このCSR企業白書は、東洋経済新報社のCSR調査の集大成といいますか、有識者の最新動向レポート、最新ランキング・格付け、個別ランキング、業種別集計、など様々な情報が一つの冊子にまとめられたものです。約1,500社のデータ集でもあります。CSRだけではなく、ESG、SDGs、CSV、サステナビリティなども含まれます。
東洋経済からは「CSR企業総覧2019」という冊子も発売されていますが、こちらは調査回答企業の回答データがそのまま企業別に掲載されており、ランキング等の形にはなっておりません。競合や上位ランカーの企業がどのような活動をしているかなどの調査には、こちらが便利ですが、総合的なCSR情報はCSR企業白書のほうが活用できます。
寄稿のポイント
今年も寄稿をさせていただきました。昨年に引き続き、CSR/ESG/SDGs/サステナビリティなどに関するトレンドを30事例ほど紹介しています。
ESGをまんべんなく取り上げたつもりですが、今年は環境の項目が多かったかですかね。たとえば、最新環境政策、環境イニシアティブ、COP24/COP25、プラスチックリスク、電力トレーサビリティ、電子廃棄物対応、有名ブランドの売れ残り廃棄問題、フードロス問題、などを環境カテゴリで紹介しています。
ちなみに私の考えるトレンドとは、最新の企業事例や戦略フレームワークではなく、今後、社会のうねりになりそうな重要度の高い事象としています。プラスチックごみ関連の問題はそれこそ何十年も前から色々な業界で課題とされていたわけですよ。ただメディアでは今ほど取り上げられていなかっただけなのです。
原稿は2月が締め切りだったので、2018年の動きをみて、2019年に実務まで関わってくるであろうものをピックアップしています。リアルタイムで盛り上がっている課題から、半歩先で注目されるであろう事柄を意識してピックアップしました。
人によっては、あれも挙げられていない・これも挙げられていない、といわれそうですが、誌面のスペースの問題等も含めて、様々なものを最大公約数的に考慮した結果であるということで、ご了承いただきたいと思います。
また今回も、私以外の専門家の方々が寄稿されているようですので、私も一人の読者として読んでみたいと思います。
本日発売ということで大手書店の一部には並ぶのかな?オンライン書店での購入が一番早いと思いますが、CSR担当者はもちろん、CSRを研究する人(シンクタンク・大学関係者)やCSRコンサルティング会社の方などは必見です。私も、色々なランキングをみて、上位企業の分析等に使いたいと思います。
価格が約2万円なので、書籍と考えるとべらぼうに高いですが、データ購入と考えると破格なものだと思います。