ワークライフバランスの実際
CSR部門とか人事部門とかが「ワークライフバランス」っていう時、何を目標にしてるんですかね?
本記事では、マネジメント側ではない従業員のアンケートなどの意識調査を5つほど紹介します。特に女性関連。
まぁ、管理部門の“予想”だけ制度設計されるほど苦しいものはなかったります。他社も含めて全体的な傾向を把握しておきましょう。
ちなみに、政府・官公庁としてワークライフバランスをどのように定義しているか、は以下のサイトを参考にしてください。
ワークライフバランスの定義
・内閣府|仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章
・内閣府|仕事と生活の調和とは
・厚生労働省|仕事と生活の調和推進プロジェクト
・東京都|TOKYOワークライフバランス
・政府広報オンライン|特集:ワークライフバランス
企業の調査事例5選
働く女性へのアンケート調査
学生時代に重視していたポイントは1位「仕事内容」、2位「給料」だったのに対し、今重視するポイントは1位「給料」、2位「仕事内容」と逆転。
アンケートの回答で目立ったのは「ワークライフバランス」という言葉。社会人になってみると、働くことが生活の一部であることが実感を伴って分かるものなのかもしれません。結婚や出産といったライフイベントによって仕事・生活に影響が出やすい女性ならではの判断軸とも言えそうですね。
『働く女性へのアンケート調査』働く女性の会社選びの基準の変化
単純明快な男性とは違い、女性のライフイベントは仕事と距離をおかなければいけない瞬間も多いため、どうしてもワークライフバランスからキャリアプランを考える必要があります。「やりがいがほしい…」という女性も、もちろんいるとは思うのですが、現実的には「給料や時間がほしい」という結果もあるようで。
働き方に関するアンケート調査
・女性の登用・活用を推進する組織の設置 55%の企業が既に設置しており、23%の企業が今後の対応を検討している。
・柔軟で多様な働き方を促進するための取り組み状況 80%以上が短時間勤務制度、長時間労移動の是正、年次有給休暇取得奨励等を導入している。
・長時間労働の常態化や、制度上の厳格な要件等により利用が進まない、社内風土が未醸成等の課題認識がある。
ダイバーシティと働き方に関するアンケート調査結果
経済同友会の調査ですが、女性活用に関しては半分くらいの企業は動き始めているけど、残りの半分はまだ検討段階のようで。社会全体にワークライフバランスの考え方が浸透していると言えるけど、実際の制度運用はまだまだ、というイメージですね。
その他の関連調査
・働く女性が考える「女性に優しい会社」の条件|ウーマンタイプ
・女性躍進に関する調査報告書|日本経営協会
・働きやすい職場|エン・ジャパン
・ワーク・ライフ・バランスへの取組状況|経団連
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・働き方と社会貢献に関する4調査
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まとめ
中小企業経営者の方のお話を聞くと、自身がハードワーカーな方が多いため、ワークライフバランスを気にしてなかったりしますが、大手企業や上場会社がそれではいけませんね。(本来、規模は関係ないのですが…)
上記の「働き方」に関する調査などを参考にしながら、人事戦略のプランニングをしてみてください。特に大手企業は女性活用の開示義務化もあると思うので、早めに準備していきましょう。