21世紀のホワイト企業
「クーリエジャポン・2015年8月号」(講談社)の読書メモです。
トヨタ、ゴールドマンサックス、三井物産、ネットフリックス、リクルート、ザッポス、マッキンゼー、パタゴニア、スターバックス。そして、グーグル、ボストン・コンサルティング・グループ、セールスフォース、など。
これらの共通項は「ホワイト企業」であるということ、だそうです。
日本で語られる「ホワイト企業」とは、いわゆる過酷な労働環境下で従業員満足度の低い「ブラック企業」と対比され語られます。上記の企業は、クーリエ的には“お金より人間らしさ”を大切にするホワイト企業であると。
もちろん、ここに挙げられている企業の多くはCSR評価の高い企業でもあり、クーリエの選球眼はさすがだなと思う次第です。
大掛かりな人材教育から超充実の福利厚生プログラムがある企業は、間違いなく働きやすいし、労働における充実度もきっと高いでしょう。純・日本企業ではここまで飛び抜けてプログラムを作るというのは、ごく一部の大企業だけでしょうが、何かしらの学びはあるかなと思います。
CSR的には、従業員(人材)の労働環境の充実、ダイバーシティ推進によるマイノリティのサポートなどなど、ステークホルダーとしてどこまでエンゲージメントできるのか、という実験を日々繰り返すもの、とも言えるでしょう。
もちろん、福利厚生は、短期的にはコストであり、資金的に余裕がある企業が中心になると思います。しかし、人材育成は従業員のスキル向上に貢献し業績に即反映できるものですので、ホワイトでもCSRでも何でもいいので、ベンチャーを含めた多くの企業がすべきアクションなのでしょう。
そういう意味では、CSR担当者はもちろん、大企業の人事担当者などにもオススメの書籍かと思います。
関連情報
・女性活躍推進で増え始めた「超手厚い」福利厚生の中身
・新入社員に優しい「ホワイト企業」トップ300
クーリエ「21世紀のホワイト企業」
■特集:21世紀の「ホワイト企業」
高い給料や世間体の良さなんかより、今の時代に重視されるのは「自分らしく働けること」
・INTRODUCTION 新しい「ホワイト企業」の条件をトヨタから学んでみましょう
・part 1 – 成長する「場」を与える会社
なぜゴールドマン・サックスは「働きがい」があるのか
こんな会社で働いてみたい!? 世界の「ホワイト企業ランキング」
三井物産のリーダー候補生はこんな研修を受けていた!
・part 2 – 自由と責任を与える会社
シリコンバレーで「最も自由な企業」 ネットフリックスを訪ねて
いま世界で注目されている“上司がいない会社”の理想と現実
・part 3 – 起業家を輩出する会社
独立したOB・OGに聞く「リクルートってどんな会社?」
マッキンゼーの「卒業生」はなぜ起業家として成功するのか?
こんな“非常識”なオフィスも… あなたならどの企業で働きたい?
・part 4 – 社員を幸福にする会社
“幸せな職場”の作りかたはパタゴニアが教えてくれる
スターバックスはなぜ従業員の“学費”を負担するのか?