AppleCSR

AppleのCSR

世界のトップ企業の一つでもあるApple社が「サプライヤー責任報告書2015」を発表しました。

サプライヤー責任|Apple

事実上、AppleのCSR報告書です。過去にも、「Apple社の最新CSRレポート「サプライヤー責任報告書2014」」、「みんな大好きAppleの最新CSRレポート「サプライヤー責任報告書2013」」として取り上げました。

日本語版は2013年からなので(簡単なのは前からあったけど)、一応3年目的な感じですね。社会貢献関連の情報は相変わらず少なめです。

今年は『本当に優れた製品を作るためには、倫理的で環境への責任を果たせる方法で製造することが重要であると、Appleは考えます。』という文言がウェブサイトのファーストビューで見られます。

また、ジェフ・ウィリアムズ氏(オペレーション担当上級副社長)は進捗報告書の中で「2014年は目覚ましい進歩を遂げた年でした」と発言をしております。

ちなみに、環境に関する話は別のCSRコンテンツ(製品環境報告書)としてまとめられていますので、Appleの環境活動・環境配慮などの環境問題への取り組みに興味がある人はそちらもチェックしてみて下さい。

環境に対する責任|Apple

Appleの社会的責任とは

世界中に、Apple製品を作っている人々がいます。その一人ひとりが尊厳と敬意を持って扱われるよう最善を尽くしたいと私たちは考えています。だからこそ従業員を教育し、能力を向上させるプログラムを開発し、未来の世代のために自然環境の貴重な資源を保護する支援を行っているのです。
これはとてつもない挑戦であり、終わりのない取り組みです。それでも毎年私たちは、Appleのサプライチェーン全体にわたって意義ある継続的な改革を行っています。

これはウェブページ冒頭にある、CSRメッセージ(CSRスローガン)です。メッセージにまとめる、という情報開示は日本企業も見習う所が大きいかと思います。

2015年の進捗報告書(プログレスレポート)として、「説明責任」、「従業員の支援」、「労働者の権利と人権」、「健康と安全」、「環境」、という5つのカテゴリーにまとめています。去年より、色々な数字が改善されていますね。素晴らしい。

Appleらしく、今年はよりインフォグラフィックを使っております。しかも動的に。これは紙ではできない手法。この動的なインフォグラフィックというのは、僕は今後のウェブにおけるCSR報告書の一大トレンドになると思っています。

だって、これ以上わかりやすい方法ないもん。スマートフォンで見てもキレイだし。日本企業のCSRコンテンツはスマートフォンを無視しすぎ。マジで。

ちなみにサプライヤー(トップ200社)は公開されています。日本企業もたくさん公開されています。

サプライチェーンマネジメント

ここまで、サプライチェーンに関して細かい情報開示をしている企業は世界でも多くないと思います。

しかし、CSRでいうESG(環境・社会・ガバナンス)情報が網羅的に開示されているわけではなく、(RED)プログラムなどによる寄付金額詳細などはありません。概要はあるけどね。

ただ、今年は(2015年2月25日現在)トップページにバナーを貼ってリンクを促したりしていますし、情報開示に関して積極的になっているディスクロージャー姿勢は評価されるべきでしょう。

情報開示といえば、「Apple社CEO・クック氏、同性愛者とカミングアウトし話題に」という話もありましたね。

企業は単体でビジネスをしているわけではなく、地域コミュニティ、インフラ、ビジネスパートナーなどなど他にもたくさんの事象とつながっているものです。日本企業も、Appleから学ぶべき所は学び、適切な情報開示をし、ステークホルダーから信頼を得て行きましょう!

まとめ

とにかく、一度ウェブページを見て下さい。僕がどうこうコメントするものでもないと思います。

僕は10年以上のAppleユーザーです。今はノートPCとスマートフォンがApple製です。だから気になるというのもあります。今後も定点観測し、報告をしていきます。

進捗報告書自体は、日本語版がないのですがウェブサイトを見れば大概の言いたいことはわかります。スマートフォンでも見やすいっす。もっと詳細を見たい方はぜひ英語版のチェックをどうぞ。

サプライヤー責任|Apple

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