マイクロソフトの新しいワークスタイルの提案「オフィス365(NPO向け)」

CSRマイクロソフト

マイクロソフトのCSR

ウィンドウズや、ワード、エクセル、パワーポイントなどのソフトを提供している日本マイクロソフト(以下、マイクロソフト)。

CSRの取り組みがとても興味深かったので、先日取材に行ってきました。今回、お話をお聞きしたのは、業務執行役員 社長室室長兼シチズンシップリード 牧野さんです。とても丁寧な対応をしていただきました。ありがとうございました。

僕が思ったところだと、マイクロソフトはソフト販売業の会社ではなく、「ワークスタイル」を売る会社だということ。

NPO関係者や大手企業のCSR担当者の方に読んでいただきたい記事です。

NPOへの支援

牧野さん曰く、「NPOと企業の協業が重要になる」と。ステークホルダーの中でも、NPOを重要視しているという話は、実は少ないんですよ。

多くの大手企業は何でも自前でやりたがります。しかし、社会的インパクトを考えれば、コラボレーションが一番のはずなんですけどね。また「スケールする」という単語をCSR担当の方からお聞きしたのは初めてでした。

インパクト志向のCSRの重要性をご存知のようで、流石だなと。こちらも冷静に考えればわかるのですが、NPO1団体でも、企業1社でも、社会なんて変えられないんですよ。より大きな枠組みで考えることが、とても重要なのです。

ってことで、NPO支援を重要視しているマイクロソフトですが、2013年10月からNPOに提供を始めたのが「office365 非営利団体向けプログラム」です。

office365とは、ワード・エクセル・パワーポイントというソフトだけではなく、Eメールやオンライン会議などもできるグループウェアです。クラウドで心配なセキュリティーも万全だそう。非営利団体でも個人情報なども取り扱いますから、安全に使えそうですね。これをNPO向けに無償提供するとのこと。

また、ツールとして無償提供するのはもちろん、今後はノウハウ提供やプロボノでの支援なども含めてトータルでNPOを支援していく予定だそうです。頂いた資料に「NPO × 日本マイクロソフト = 新しい働き方」とあるのですが、まさにツール無償提供だけではなく、「新しいワークスタイル」を提示してくれるイメージです。

で、僕が一番聞きたかった事、登録数ってぶっちゃけどれぐらいなの?ということ。

これがですね、担当の方もびっくりなくらい、着実に登録団体が増えているそうです。“予想以上”っておっしゃってました。一応ざっくりとした、予想と目標もお聞きしました。具体的な数字は内緒です。すみません。でも意欲的な数字であることは間違いありません。

office365(非営利団体向けプログラム)

NPOの反応

実は、このプログラムのスタート時に、僕も参加するNPO向けメディア「テントセンMagazine」で紹介しておりました。

▶マイクロソフト社、NPO団体向けプログラム「Office 365 for Nonprofits」をスタート!

ボチボチ読まれた記事でした。では、他のメディアやNPOはどうでしょうか?以下、ウェブで拾える所で拾ってみました。

・NPOに無償提供されたOffice 365 非営利団体向けプログラムでoutlook.comを設定してみた
登録団体の記事ですね。

Office 365 for Nonprofits はじめに
こちらも登録団体の方のブログ記事。

NPO設立/運用をスムーズに!ITツールいろいろ(中級編)
Naverまとめでもピックアップしている人がいました。

軒並み上々の反応のようですね。「社会を変える。一つの力に」というメッセージがグッときます。企業のまさに“あるべき姿”ですね。

BE BRAVE IN 2014

そういえば、先週、マイクロソフトのムービーが話題になっていましたね。ムービー自体は、マイクロソフトの検索サービスのブランド広告みたいです。

「2014年は勇気を出そう(BE BRAVE IN 2014)」というメッセージは心に響きます。


Celebrating the Heroic Women of 2013

マイクロソフトは、2013年に人を導き、啓蒙し、耐え抜いた女性を讃える、見る者が自分を誇りに思えるような心を鼓舞する動画をつくった。検索エンジンBingのこの広告 (上) は、教育活動家マララ・ユスフザイに始まって、サラ・バレリスの『ブレイブ』のビートに乗って進んでいく。水泳選手ダイアナ・ナイアドや同性婚の先駆者エディス・ウィンザーを含む数多くの注目すべき女性たちも、心を鼓舞するこの動画に登場する。女性のパワーについて語ろう。
2013年心を鼓舞した女性を讃えるマイクロソフトのCMが話題(動画)

こういうブランドメッセージも素晴らしいですが、マイクロソフトは色々とオープンな会社のようでした。企業市民活動(CSR)のTwitterアカウントや、ガールズトーク(ブログ)などで積極的な情報発信を継続的にしています。

いわゆるIT系の企業でもCSRコンテンツのソーシャルメディアを継続的に使いこなしているのは、日本でマイクロソフトくらいですから、流石としか言いようありません。

マイクロソフトは、他にも色々なCSRプログラムを実施しており、個別のプログラムは文末のリンクからチェックしてみて下さい。

まとめ

久しぶりの取材でしたが、非常に興味深く、僕自身色々勉強になりました。

最後になりますが、取材で得た極秘情報をこっそりお伝えしますと、「ガールズトーク」のブログ執筆(?)になんと男性メンバーが新規加入したとかしないとか……。どうなるガールズトーク!!

その真偽はさておき、ヒアリングの後、社内フロアを見学させていただきました。画像だとわかりにくいのですが、かなり先進的なビデオ会議システム?を紹介いただきました。

CSRマイクロソフト

すごいんですよ、コレ。話始めると、話している人をカメラが自動で画面表示します。画像でも誰が話しているか一目瞭然です。こんなのあるんですねぇ…。すごい。

僕はMacユーザーなのでOSは違いますが、大学生以来のofficeユーザーでございます。支払った代金の一部が巡りめぐって、訳の分からない環境活動団体に寄付されるより、こういった活動の再配分されるなら全然アリですね。

今回一番の学びは、マイクロソフトはソフト屋さんではなく、「ワークスタイル」を売っている会社だったということ。

今後も研修や講演などのスライド資料は、キーノート(Mac版パワーポイント)ではなく、本家パワーポイントでいこうと思った今日この頃です。

あなたの知り合いのNPO関係者にぜひ、このプログラムを教えてあげてください。「office365(非営利団体向けプログラム)」をソーシャルメディア(Twitter、Facebook、ブログなど)で拡散してもらえれば幸いです。僕ではなくマイクロソフトの方がきっと喜びます。

office365(非営利団体向けプログラム)
マイクロソフトの企業市民活動(CSRコンテンツ)
▶ガールズトーク★マイクロソフト企業市民活動 女子ブログ
▶企業市民活動推進部Twitterアカウント
YouthSpark(若者支援)


執筆者安藤光展/CSRコンサルタント
1981年長野県生まれ。CSR/SDGs経営の専門家。著書は『創発型責任経営-新しいつながりの経営モデル』(日本経済新聞出版社、共著)ほか多数。日本最大級のCSR担当者コミュニティ「サスネット」主宰。

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安藤光展のプロフィール
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