多様性が織り成す、輝けるCSR経営へ!経産省「ダイバーシティ経営企業100選」

ダイバーシティ経営

ダイバーシティ

あなたは「ダイバーシティ」と聞いて何を思い浮かべますか?

先週、経産省から関連資料「平成24年度ダイバーシティ経営企業100選|経産省(PDF)」
が発表されたのでメモしておきます。

ダイバーシティとは多様性のことですが、
その多様性を受け入れ、価値創造の拡大を目指そうというのがダイバーシティ経営です。

ダイバーシティというと、女性の役職者を増やすとか、障がい者雇用などが特に注目されていますが、
外国人採用、高齢者起用などもダイバーシティ政策の一つですよね。

ダイバーシティとは何か

ダイバーシティ経営

「ダイバーシティ経営」は、個々の企業が置かれた市場環境や技術構造の中で競争優位を築くために必要な人材活用戦略です。福利厚生やCSR(企業の社会的責任)としてではなく、あくまでも経営戦略の一環として、自社の競争力強化という目的意識を持って戦略的に進めることが重要です。
(同資料より)

変化している社会の中で、より強い遺伝子を企業の核に置く。
これは生物としても当然のことであって、同質なモノだけのコミュニティの場合、
今より更に大きな変化があった場合一人残らずいなくなってしまいますしね。

ただ気になるのは、「CSRとしてではなく…」という言い回しです。
価値を創出するのがCSRだという中で、CSRが慈善のみを指し示すような表現はいかがかなと。

また、「福利厚生ではなく…」って表現もあるけど、
そもそもダイバーシティと聞いて”福利厚生”と思い浮かべる人って少ないんじゃない?

まぁ、どっちでもいいけど。

ダイバーシティ経営の成果

ダイバーシティ経営は、社員の多様性を高めること自体が目的ではありません。また、福利厚生やCSR(企業の社会的責任)の観点のみを直接的な目的とするものでもありません。経営戦略を実現するうえで不可欠な多様な人材を確保し、そうした多様な人材が意欲的に仕事に取り組める職場風土や働き方の仕組みを整備することを通じて、適材適所を実現し、その能力を最大限発揮させることにより「経営上の成果」につなげることを目的としています。
(同資料より)

経営戦略であるならば、成果をださなければなりません。
上記では、多様性のある組織にすることで成果につながるとしてます。

もちろん、賛成なのですが、気になるのは、
「職場風土や働き方の仕組みを整備すること…」の部分です。
ここすごく重要なところですよね。

ダイバーシティというと採用の入り口の部分、例えば、
女性役員が“何人”います、障がい者を“何人”採用しました、とか、
そういった数字がCSRレポートにならびますが重要なのは、
その人たちと“どのような成果”を上げたのかという部分かと思います。

障がい者の人をめっちゃ積極的に採用している企業の、
障がい者の離職率がハンパないという噂も耳にしたことがあります。

採用数をもってダイバーシティと言われても、何の価値も生み出せないというのは、
そういう理由もあるからなのです。

ダイバーシティ経営の成果指標

1、プロダクトイノベーション:
対価を得る製品・サービス自体を新たに開発したり、改良を加えたりするもの(多様な人材が異なる分野の知識、経験、価値観を持ち寄ることで、「新しい発想」が生まれます。)

2、プロセスイノベーション:
製品・サービスを開発、製造、販売するための手段を新たに開発したり、改良を加えたりするもの(多様な人材が能力を発揮できる働き方を追求することで、効率性や創造性が高まります。)
※管理部門の効率化を含む

3、外的評価の向上:
顧客満足度の向上、社会的認知度の向上など(多様な人材を活用していること、及びそこから生まれる成果によって、顧客や市場などからの評価が高まります。)

4、職場内の効果:
従業員のモチベーション向上や職場環境の改善など(自身の能力を発揮できる環境が整備されることでモチベーションが高まり、また、働きがいのある職場に変化していきます。)
(同資料より)

1番、2番の要素は別にダイバーシティと呼ばなくても、
企業の通常のリクルーティング・組織運営でも重要な部分ですよね。

3番、4番は……ってか、この4項目は、ダイバーシティ関係なくね?
多様性のある人材がいなくとも、システムができていれば達成できそうじゃん。
なんか、“ダイバーシティ経営”だからできるって要素でもない気がします。

ではダイバーシティ経営とは、一体なんなのか…。なぞは深まるばかり…。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はツッコミ所が満載だったのですが、ダイバーシティ経営自体は必要だと思います。

企業の仕組みも含めて、激しく変化していいくビジネス・フィールドにおいて、社会の変化にも耐えられる、経営スタイルの確立をしてもらいですね。ダイバーシティ経営で新しい価値を社会に提供する企業が一社でも増えればいいですね。

ちなみに、知人がいつも「お・ダイバーシティ」ってお台場でやってるヤツでしょ?って言ってきて苦笑いするのは内緒です。

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平成24年度ダイバーシティ経営企業100選|経産省(PDF)

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