CSR/サステナビリティ担当が参考にすべきSDGs企業調査事例13選

SDGs調査

世間でSDGsが盛り上がっていると、関連調査も増えてくるので、当ブログでもその各種調査まとめの記事が増えるという流れができており、2019年もすでにSDGsに関する記事をいくつか書いています。

それでも、民間も官公庁も企業調査といえばSDGs!(そんなわけないですが)ということで、認知度調査を含めていろんな話があったのでまとめます。本記事はCSR担当者もそうですが、コンサル側の人たちに人気になりそうな内容となっています。

SDGs調査事例

GPIF

SDGsについては、知っている企業が96.7%と昨年の8割超からさらに認知度が向上。取組みを始めている企業も昨年は24%だったのが今回は約45%と大幅に増加している。取組みを検討している企業も含めると8割超(昨年は6割超)に達する
第4回 機関投資家のスチュワードシップ活動に関する上場企業向けアンケート

経済広報センター

・SDGsの認知度は前回調査から向上
・SDGsを知ったきっかけは「新聞」が約7割
・SDGsの17の持続可能な開発目標で、日本企業が貢献している取り組みは「安全な水とトイレを世界中に」、日本企業に期待する取り組みは「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」がトップ
・約9割がSDGsに取り組んでいる企業の製品・サービスを利用したい
・印象に残っている企業のSDGsの取り組みは、温暖化対策や環境配慮型製品に関わる取り組み、環境保全、発展途上国での衛生環境やインフラ整備、安全な食品の安定供給といった活動が目立つ
経済広報センター「SDGsに関する意識調査」結果報告

テレビ金沢

◯SDGsの認知度・関心度 「聞いたことがない」約8割・「関心はない」約5割
◯共感するSDGsの目標 1位「飢餓」、2位「貧困」、3位「健康と福祉」
◯SDGsの内容を知った後、「積極的な企業に信頼感・好感を抱く」「もっと知りたい」
石川県SDGsに関する意識調査 石川県民 SDGs「知らない」約8割、「関心ない」約5割

ソフトブレーン・フィールド

働く主婦の、SDGs(持続可能な開発目標)についての認知度は、「知っている」と回答した方が前回18年調査の11.5%から7.9ポイントアップの19.3%となった。(「言葉は知っているが内容は知らない」を含む)
SDGsについて「知っている」と回答した163名を対象に、どんな方法で知ったか尋ねると、「インターネット(WEB検索、インターネットニュース等)」が30.7%でもっとも多く、「テレビ」が27.0%、「新聞」が11.7%と続きました。
ソフトブレーン・フィールド|持続可能な働き方に関する調査報告

関東経済産業局

・「SDGsについて全く知らない」と回答した企業は84.2%(=中小企業のSDGs認知度15.8%)。中小企業へのSDGsの浸透は限定的であることが確認できる。
・『SDGsについての対応を検討・実施していない企業(SDGsを知らない企業含む)』における「SDGsの印象」について、「自社には関係ない」と「優先度は下がる」と回答した企業の割合(約43.9%)より、「取り組む必要性を理解する」と「既に取り組んでいる」と回答した企業の割合の方が多い(約56.1%) 。
関東経済産業局|中小企業のSDGs認知度・実態等調査

電通

・SDGsの認知度は全体で16.0%。前回(14.8%)と比較すると1.2ポイント向上した。
・自治体に対するSDGsの取り組みへの期待は全体で78.7%。同様に企業への期待も半数を超えた。
・認知と実践の構造として、「意識的実行層6.5%」「知識先行層9.5%」「無意識実行層20.6%」
「SDGs低関与層 63.4%」という4層の存在が明らかとなった。
電通|第2回「SDGsに関する生活者調査」を実施

朝日新聞

・「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」という質問に対して、「ある」19%。前回より5ポイント増えました。
・「SDGsの内容」を「全く知らない」と答えた以外の人に、「SDGsをどうやって知ったか」を尋ねたところ、「新聞を読んで」46%(48%)、「テレビを見て」31%(29%)、「仕事で関わり」23%(27%)、の順でした。
SDGs認知度調査 第4回報告

宣伝会議・クロスマーケティング

■「SDGs」を知っていますか
社会人:まったく知らない「85.3%」
大学生:まったく知らない「73.8%」
■「サステナブル商品」を知っていますか
社会人:まったく知らない「79.6%」
大学生:まったく知らない「79.2%」
大学生・社会人におけるSDGs認知度調査(宣伝会議、クロスマーケティング:2019)

参照:事例集

以下はめっちゃ使える公開資料です。まだ見たことがない人は必ずチェックすることをお勧めします。

経産省|SDGs経営ガイド
主流化に向かうSDGsとビジネス ~日本における企業・団体の取組み現場から
SDGsに資するプラスチック関連取組事例集<第3版>
JAPAN SDGs Action Platform|企業事例
SDGsダウンロード資料 一覧

ちなみに、事例とは他社の具体例なのでそのまま自社に使えるわけがなく、一度概念化してからエッセンスを抜き出して、自社の状況に合わせた具体化が必要となります。それを忘れた事例探しはまったくの無意味です。そもそも成功事例の定石ぽいけど科学的に怪しい方法論は沢山あるし、失敗しやすいとされる方法論でも個別サンプルを取り上げれば成功してることあるし、加えて因果関係も不明なものもたくさんあります。

定石は一時的でも成功例として存在したものなので、基礎知識として必ず理解しておくべきですが、実践にあたっては、セオリーをそのまま導入するのではなく、自社用に少なからず微調整し導入するくらいの工夫は必要です。特にSDGs関係のアワード・ランキングはエビデンスが微妙なものも多いので(SDGs企業ランキング、CSR企業ランキングなどでも)、順位等に惑わされないように。

関連記事

SDGsの国内動向に関しては今までもそれなりにまとめています。今回紹介していない調査などもありますので、ぜひチェックしてみてください。新しい発見があるかもしれません。

企業のSDGsの課題・問題が語られないのはなぜか
CSRやSDGsで本当にイノベーションは起こせるのか
SDGsにおける企業経営戦略とSDGsウォッシュの壁
SDGsを企業の経営戦略に反映させるための調査データ10選
SDGsが日本企業の経営戦略において課題であり続ける理由

まとめ

余談ですが、本家のすごろくが先日発表されましたね。

>>ゴー・ゴールズ|国際広報センター

ボードゲーム、カードゲーム等、民間が開発したものがすでにいくつかありますが、本家が先行するプロダクトにどこまで食い込めるか、興味深いです。(本家だから面白いとは限りませんが)2020年にはプログラム・リニューアルする研修屋さんが増えるかもです。

SDGs企業調査でいえば、日経が今年から「SDGs経営調査」というのを始めています。SDGsなので「トリプルボトムライン(環境・社会・経済)+ガバナンス」という枠組みのようです。すでにSDGs関連のアワード受賞企業がここでもアワードをとるのか(多分無理ですが)、後発ながら本気でSDGsを進める企業が獲得するのか、興味津々です。

2016年1月の施行から3年半がたちましたが、やっと色々が一巡した感じです。企業や社会への浸透はこれからが本番だと思いますが、もうじき2020年になってしまうし、地味に折り返し(2020年がターゲット年の項目もあるので)に近づいており、企業にはさらなる展開が期待されます。今後の先進企業の取り組みも注目ですね!



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