|カテゴリ:CSR報告書/統合報告書 , ガイドライン

CSR報告書の最新ガイドライン「GRIスタンダード」

GRIスタンダード

GRIスタンダード

先月19日、現行のG4に変わる新たなCSR報告書のガイドライン「GRIスタンダード」の完成版を発表しれました。内容はG4とあまり変わりませんが、枠組みが変わりました。というわけでG4に対応している企業は、そこまであせる必要はないでしょう。

現状は日本語版がないので英語版を参照いただきたいですが、本記事ではGRIスタンダードの大枠の解説をしたいと思います。

GRI STANDARDS(英語)

GRIスタンダードの構成

GRIスタンダード

僕のたどたどしい英語力で翻訳・解説するより、上記のイメージ図を見ていただいたほうが早いです。

「GRI101」(29ページ)、「GRI102」(44ページ)、「GRI103」(13ページ)をまず読めってことだと思います。これらの資料は「GETTING STARTED WITH THE GRI STANDARDS」より無料でダウンロードできます。(要登録)

英語力がないとニュアンスがわからん。早くオフィシャルな日本語訳がほしい…。より早く対応をしたいという企業は、幾つかの企業が「GRIスタンダード導入研修」を始めているようなので、そちらに参加するのがよさそうです。むしろ僕が参加したい!

G4からスタンダードへの切替期限は2018年7月1日です。GRIガイドラインを参照する企業はお気をつけください。

GRI 第1版(2000年)
GRI 第2版(2002年)
GRI 第3版(2006年)
GRI 第3.1版(2011年)
GRI 第4版(2013年)
GRI スタンダード(2016年)

上記は今までの流れです。前回のG4の場合は、2013年5月英語版発表、2014年2月日本語訳発表、でした。ということは、日本語版は今回も半年空くのかなぁ…。

オフィシャル日本語版が2017年春に発行として、G4からの切替期限が2018年7月って、かなり急ぎの対応が必要なのです。1年しかないやん。逆に2018年6月までの発行分であればG4対応でも良いということなので、2018年は7〜8月に発行していた企業も無理やりG4で6月発行というところが出てくるかも。

2017年度上半期(4〜10月期)でのスタンダード対応は事実上不可能ですよね。早い企業はもうページ構成を作った後だし。さて今回の切り替えスケジュールは結構厳しいぞ。

まとめ

まだ正式発表されたばかりで、「GRI/G4」の時のように、まずはCSR支援側から浸透していきます。企業サイドでは、2018年発行分のCSR報告書から対応という流れが多いと予想されます。

そもそも「GRI/G3」から「GRI/G4」の移行も、企業側は大変なものの大きな問題も起きなかったし、今回もなんだかんだで多くの企業はさくっと対応してしまうのでしょう。

まぁ、本質としては、ガイドラインとかどうでもよくて(ガイドライン通りの情報開示が評価や企業価値向上につながる保証はない)、読者となるステークホルダーにどれだけ価値提供できるか、ということだけです。

ステークホルダーの行動変容を促すようなGRI準拠のCSR報告書を、2017年に出せる企業はどれくらいあるでしょうか。非常に楽しみです。

関連記事
CSR報告ガイドライン「GRIスタンダード」が変える業界特性と課題の概念
日本のCSR報告書が“ハイコンテクストの壁”を超えられない理由
マテリアリティ特定プロセス–国内の社会情勢を反映する意味