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CSRの評価を可視化する「社会的インパクト評価」

社会的インパクト評価

社会的インパクト評価

実は国家的な戦略としても「社会的インパクト評価」を重視しているみたいです。

詳しくは「国家施策としてのCSR推進–国内のマテリアリティ動向」という記事で。

で、先日、とあるイベントに行って「社会的インパクト評価」を勉強してきました。そのメモを含めて本記事でまとめます。

ちなみに国内でのイニシアティブでは「社会的インパクト評価イニシアチブ」というグループがあります。もちろん、評価そのものにはイニシアティブなんてなく、様々な考え(派閥)が実際にあるし、ここの意見が絶対とは思いませんが、現段階では国内トップの情報量と議論進捗が進んでいて注目して損はないと思います。

社会的インパクト評価とは

そもそも「社会的インパクト」と「社会的インパクト評価」とは何か、という話を先にします。

社会的インパクト評価

社会的インパクト評価

引用:http://www.impactmeasurement.jp/library/

社会的インパクト評価の考察

CSR活動は定量化しにくいと言われるけど、代理指標を用いることを含めてぜんぜん定量化できるんですよね(ただし計測された数値がPDCAの参考になるかは別問題)。

いってしまえば、今は超大手企業しか実践していませんが、社会的インパクト評価という概念自体は中小企業のCSR活動でも十分に測定可能な考え方であることは知っておくべきです。

あとね、これBtoC向きな気がします。もちろんBtoBの企業であってもCSR活動を測定できるのですが、エンドユーザーが直接的なステークホルダーな企業の方が変化を数値化しやすんですよねぇ。

僕は、今後のCSRコミュニケーションとCSR評価は、「上場企業、大手、BtoC」でまず進み、それこそ2020年以降に本格的にBtoBを含めた企業に広がっていくと予想しています。国内だとメーカーなどのCSR評価が比較的高いBtoB企業でも、エンドユーザーとのエンゲージメントが取れていない例も多くありますよね。

ただ課題もありますし、そもそも測定さえすればそのCSR活動がマネジメントできているとは言えないし、「社会的インパクト評価」自体の過大評価は禁物です。

まとめ

ただし国内企業の事例は数社あるもの、エッセンスを学び自社にも活かせる一般フレームワークとはなっていません。

今のところだと文字通りのソーシャルインパクトでは、ビジネスセクターよりソーシャルセクターで実践と検証が進んでいる気がします。

また課題として「評価のためのCSR活動が増え管理業務が煩雑になる」(評価疲れ)、「測定・評価にリソースがかかる」(実施予算が目減りする)などのほかにも社会的インパクト評価のネガティブな側面があります。

CSVもそうですが、推進派・賛成派は良い部分しか言わないので、そういう支援企業のロジックを信じすぎると、後で痛い目にあいますのでお気をつけください。

社会的インパクト評価イニシアチブ

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執筆者:安藤 光展[→プロフィール詳細]