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CSRコンサルタントが“真っ青”なコンテンツ「biz-Library (環境経営)」

コニカミノルタ

環境経営支援コンテンツ

昨日8月29日に、CSR評価の高い企業の一つでもあるコニカミノルタから興味深いリリースが発表されましたのでシェアします。

環境経営支援コンテンツ「biz-Library (環境経営)」サービス開始~ 企業成長につながる自社ノウハウを、web動画と実用ツールで提供 ~|コニカミノルタ

いやー、面白いです。時代の流れが変わりそうな先進事例なのでまとめますね。

他社への有償提供

ノウハウをデジタル化し、より多くの企業へ提供することで、環境への貢献度を飛躍的に高めることにつながると考え、webコンテンツサービスとして提供することにいたしました。

コニカミノルタだけではなく、確かパナソニックなどもですが、いわゆるメーカーがサプライヤーへのCSR教育コンテンツの提供を強化し始めていました。しかし、今回の事例はサプライヤー限定ではないようです。

当たり前ですが、環境活動って一定ラインを超えると“頭打ち”になります。もうどう考えても削減できない環境負荷ってありますからね。そうなると、更なるインパクトを求めるには「バリューチェーンの他社の環境負荷を減らす」ことでバウンダリの環境負荷低減を実現できるようになります。

この概念は非製造業にも重要な考えでして、自社である程度までやったらサプライヤーの環境負荷低減をしていくことで、環境に対する環境負荷を減らすことができます。

コニカミノルタの場合は、ある意味、“敵に塩を送る”的な行為かもしれませんが、社会全体として考えればとてもよい傾向だといえるでしょう。日経や東洋経済のCSR関連ランキングのトップ企業は、コニカミノルタのようにノウハウを“売れ”ばいいですよ。

僕の仕事が仮に減ったとしても社会が良くなるのであれば、現場の超・実務的ノウハウをどんどん売って社会をよくすればいいんですよ。自社もコストを回収できるし、サービスを受けた企業も低価格で品質の高いコンテンツが入手できて、一石二鳥です。誰も損しない(あ、CSRコンサルは困っちゃうけど)モデルはどんどんしたらいいんですよ。

CSR支援の価格

しかし、このウェブコンテンツをこの“価格”で売るのはすごいね。

同じような内容をCSRコンサルティング会社に発注したら、下手したら10倍以上したりして……!!環境ノウハウ支援系のコンサルティング会社は、これから大変なんじゃないの?(僕は環境カテゴリーの支援は基本しません)

よくわからんけど、ホントに「1コンテンツ10万円」で買えるなら、僕が買って、ノウハウを自分で整理して、他の企業に〇〇万円で売りたい…。

こうやって、1990年代からCSR元年と呼ばれている2003年を超えて今も積極的にCSR活動をする製造業系企業には、コニカミノルタのようにCSR調達絡みのCSR教育だけではなく、外部企業のコンサルまでするようになってきました。

文面を見る限り、現場で一番頻出する疑問の「で、何したらいいの?」に対してうまくコンテンツ化できていそうです。個別研修もするようですので気になる方は確認してみてください。

今後数年で今まで以上に「環境情報の開示」が求められるようになる、なんて動きが官公庁を含めてあるようです。特に上場している大手・製造業は、更なる環境経営を進めていたないと、あとで取り返しのつかないことになるかも…しれませんよ!

こういうのって、いわゆるCSV・ソーシャルビジネス視点でも語られるようになりそうな気がしてます。BtoB企業のCSRって、究極的には、リスクマネジメントとソーシャルビジネスの2つしかないと思ってますので、その動向が確信に変わりつつあります。

まとめ

少なくとも製造業系のCSR担当者には3〜5年もやれば相当なノウハウがたまります。外部の委員会やセミナー等に関わればもっと見識の幅が広がります。

これはどちらが正しいということはありませんが、そのノウハウを元に独立・転職する人(元CSR担当者というCSRコンサルは一定数います)、そのノウハウを社内にまとめていこうと動く人、様々です。企業としては、ノウハウを貯めたら社内に還元してほしいというのが現実的課題ですが、センスのある人なら社外に出てく人が多いでしょうね。元CSR担当者というCSRコンサルは優秀な人が多いです(そもそも優秀じゃない人は埋もれるから目にしないのですが…)。

まぁ、製造業は綺麗事ではない現場のたたき上げのガチンコ・ノウハウを持っているので、どんどん売ってしまえばいいんですよ。僕としては、こういう会社と一緒にサプライヤー様への研修行脚をすると儲かるの……かもしれません。

このニュースにふれて、改めてCSR支援側として気を引き締め、自身のノウハウの磨き上げていこうと感じました。いやはや、CSR支援側もライバルが増える一方で大変です。その内、相見積もりやコンペでコニカミノルタさんと競合したりして。その際はお手柔らかにお願いいたします。

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