CSR担当者の現場を描く書籍「CSRは社会を変えられるか」(藤木勇光)

CSR本

CSRは社会を変えられるか

著者の藤木さんより献本いただきました「CSRは社会を変えるか: “企業の社会的責任”をめぐるJ-POWER社会貢献チームの挑戦」(藤木勇光、みくに出版)の読書メモです。

結論、個人的に、この本好きです。月15冊くらい、年200冊近く読む僕ですが、この手のCSR関連本はなかった気がします。

「CSRとは何か」という話ではなく、いわゆる現場のCSR担当者が苦労をしてきたストーリーを描いたもので、その臨場感というか、キレイな部分ではない裏側も知ることができたからです。

確かに、藤木さんのロジックは世界的なCSRの解釈からしても、若干理解が難しい部分もあります。でも世界のCSRの定義が、現場視線で正しいかどうか、というのは判断できません。逆に、現場の方が理解できる独自ロジックが企業のCSR理念として正解となることが理想とも言えます。

特に面白かった部分はCSR部門(社会貢献部門)の設置について議論とプロセス。どこの会社にもありそうな話でありながら、藤木さん個人の試行錯誤が小説のように繰り返される描写に、うなずきながら読みました。CSRにおける課題・問題に真摯に対応されたのも素晴らしいです。まさに副題の「挑戦」そのものです。社内でも社外でも挑戦しています。ぶつかってつながった、みたいな。

理解していない人に理解をしてもらうのは非常に難易度の高い話です。特に大企業となれば、CSRや社会貢献に関る部署も増えるだろうし、説明するのも一苦労ですよね。CSR活動そのものでさえ実行が難しい場合もあると思います。

あとBtoB企業の苦悩、みたいのが直に伝わってくるのもよかったですねぇ。まだサッとしか読んでませんが、後日しっかり読みたいと思います。

ぜひ、多くのCSR担当者の方に読んでもらいたいと思う本でした。日々の葛藤・悩みを解決するヒントに出会えるかもしれません。

CSRは社会を変えられるか

企業の社会的責任や社会貢献について考えるためのすぐれた現場からの報告であり、これからの日本企業のあり方を考えるための貴重な提言にもなっています。



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