CSRにおける報告と活動

CSRでよくある話だが、生活者(顧客)への認知と、
CSR活動のパフォーマンスは必ずしも一致するものではない。

先日、「生活者の環境イメージと企業の環境活動の実態の総合評価によるグローバル・グリーンランキング2012
というランキングを見たので、その感想をまとめてみた。

世界のブランドコンサルティングファームはCSRのパフォーマンスを理解しており、
この類いのランンキングでは、評価とパフォーマンスの両側面から、
調査されることが多くなっているように感じる。

2、3年前は、CSRイメージ調査みたいのが多かったように記憶するが、
イメージだけでは、正確な評価ができないと、世界が気付き始めている。

それが指し示すのは、つまり、
イメージ戦略と日々の活動の両輪をしなければならないということ。
CSRレポートばかりが良くて、その実態(現場)が伴わないなんてことが公になると、
余計に批判を受け、評判を下げることになる。

実際、オリンパスなどはそうでしたね。
すばらしいCSR活動をしていただけに残念でなりません。

ランキングの仕組みは?

そのランキングの評価方法をは以下の通りです。

本ランキングは、「環境パーセプション(=生活者にどう認識されているか)」と「環境パフォーマンス (=企業が実施する活動)」の双方が両立していることが「優れた“グリーンブランド”の条件」と定義 し、両者のインプットデータに基づきそのバランスを評価した「グリーンブランドスコア」を算出、その 中で優れたグローバル・グリーンブランドの TOP50 をランキングしたものです。

これはCSRコミュニケーションにおおいに関わってくる話ですね。
それに、案外話しは複雑なのかもしれません。
SROI(社会的費用対効果)の話しも含まれるからです。

CSR活動ならまだしも、CSRコミュニケーションにおけるSROIなんて、
どうやって指標を決めて計っていくのでしょうか…。
例の「広告費換算」で計るってことにはなると思いますけど。

CSRだけではないですけど、
活動もコミュニケーションもトータルで構築していかないといけませんね。
コミュニケーションに偏る企業が多い昨今、
コンテンツのクオリティアップ(より社会的意義のある活動など)は必須です。

ちなみに、下部に昨年のランキングが載っています。
一年でどれだけ変化があったなどご参考までにどうぞ。

まとめ

ランキングは、なにかしらのセグメント/フィルターがかかっているもので、
必ずしも、誰もが納得するデータではなかったりします。
(こんなことを言うと、身も蓋もないと言われそうですが、、、)

その評価内容などを、一種のフレームワークとして、
自社のCSR活動の見直しに使うのが一番良い方法だと思います。

あなたの活動の参考になれば幸いです。

参照
生活者の環境イメージと企業の環境活動の実態の総合評価によるグローバル・グリーンランキング2012
生活者の環境イメージと企業の環境活動の実態の総合評価によるグローバル・グリーンランキング2011

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