行為がメッセージそのものになるキャンペーン

今回は、中国環境保護財団による素晴らしいアイデアを紹介。

一目でそのアイデアのシンプルさが伝わる、
あまりに強く、豊かで、本質的な発想です。

また、中国の広告賞もいくつが取っているらしいです。

誰もが思いつくことでないからこそ、
各種メディアも殺到し、“体験させられた”人々は、
ソーシャルメディアで拡散するのです。

Green Pedestrian Crossing

1、体験

道路を横断するという行為が、
環境に対してのへのメッセージを作り上げていく。

こうやって、“体験させられた”人々は、
環境問題啓発のキャンペーンに加わっていくのですね。
もちろん、全員ではありませんけど。

この“体験する”ことがなければ、
なかなか社会的課題の中に入っていこうとは思わないもの。
あっぱれなアイディアですね。

2、本質

「人が歩くことが、環境への保護につながる」
このメッセージを体験を通じて、
発信するというアイディアはお見事。

社会的課題は、様々な要因があり成り立っているため、
解決へのアクションは簡単なことではありません。

だからこそ、「簡潔に、本質的に」メッセージをつむぐ必要があります。

誰に、何をしてもらい、結果どうなりたいのか。
コンセプトメイキングがしっかりあってこそのメッセージです。

3、数字

社会的課題は多くの場合、「良くないこと」ですまされてしまう。

何が問題なのか、数値化し、人々に
「何が問題で、どんな数字を改善していく必要があるのか」
を伝える必要があります。

寄付もそうですよね。
全体でいくらほしいのか明確にしたほうが、
行動を促せるというデータもあったはず。

何か良いことをしましょうでは、
インセンティブデザインとしては失格。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

行為そのものがメッセージとなる、
本質的アイデア “Green Pedestrian Crossing”。

体験、本質、数字の3点。
上記の3つのポイントが今回のキャンペーンの成功だと思いました。

企業のCSRアクションのキャンペーンを行う際は、
ぜひ参考にしてみて下さいね。

China’s Award Winning “Green Pedestrian Crossing”