ファッション・アパレル業界のCSRを問いただすルポ「ファストファッション」(エリザベス・クライン)

CSRファッション・アパレル

ファッションは社会に何を還元すべきか?

「ファストファッション-クローゼットの中の憂鬱」(エリザベス・クライン、春秋社)の読書メモを。

タイトルから何となくわかると思いますが、いわゆるファストファッションの功罪について書かれた本です。ファストファッションとは、服飾文化だけではなく、もはや現代社会にそのものになっているというルポタージュ。

ファッション企業のCSRを問う場面も多数出てきており、有名なバングラディッシュの、2013年に縫製工場倒壊で1000人以上の死者を出した「ラナプラザビル崩壊事故」のまわりの話も書かれています。

エコ、ロハス、エシカルなどの概念が生まれたて“流行”になった感じもあるけど、大量生産・大量消費のスタイルのまま、エシカルファッション等に進んでいても社会は何も変わらないのかもしれない。いわゆる記号消費論です。

一部ではエシカルファッションは重要だと言われて、一部では熱狂的な“ファン”がいるものの、現状、社会全体を変えるほどの力は持っていない。変えられてもいない。なんとなくの、チャリティや社会貢献で終わってしまっているものも多い気がします。

別に、僕はエシカルファッションを否定しているのではなく「伸び代」をむしろ感じているくらい。今後に期待です。

僕は「フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣~」(ジェニファー・スコット、大和書房)も読んだけど、日本も服に関しては大量生産・大量消費ですが、個人としての倫理観は持とうと、服の見直しをしている所です。

良い品質のものを少量もつこと。できるだけオーガニック・コットンのものを買うこと、などなど。エシカル購入(エシカル消費)とか倫理的購入と呼ばれる考え方を積極的に取り入れようと。

ファッション・アパレル系企業のCSR担当者はもちろんのこと、サプライチェーン問題、CSR調達などに興味があるCSR担当者などにもオススメの本でした。

今、あなたが着ている服は、あなたを幸せにしてくれますか?あなたが幸せになった分、誰かが不幸になったりしていませんか?

ファストファッション-クローゼットの中の憂鬱


安藤光展

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