コンシャス・キャピタリズムの解説書「世界でいちばん大切にしたい会社」

CSR本

世界でいちばん大切にしたい会社

今回の読書メモは「世界でいちばん大切にしたい会社」(ジョン・マッキー、ラジェンドラ・シソーディア、翔泳社)です。

原題にもある「コンシャス・キャピタリズム(意識の高い資本主義)」について書かれた本です。日本語的な感覚で言えば「CSR実践企業」とでもいうのでしょうか。

コンシャス・カンパニー(意識の高い会社)は、すべてのステークホルダーに愛され、富と幸福を創り出して大成功を収めた企業、とも定義されています。

事例として挙げられている企業、スターバックス、パタゴニア、タタ、トヨタなどはCSRの文脈でも同様のことが言われていますよね。

全体的な雰囲気は、「未来企業-レジリエンスの経営とリーダーシップ」(リンダ・グラットン)と似ています。結局、どちらの書籍も「これからはCSRを進めていこうぜ!」って解釈で間違いないでしょう。

コンシャス・キャピタリズムとは、「存在目的とコアバリュー」「ステークホルダーの統合」「コンシャス・リーダーシップ」「コンシャス・カルチャー/マネジメント」の4つの概念が成り立っています。これらのワードだけ見ても、CSR的な内容となっています。

「未来企業」と同じく、事例も豊富でまさにアメリカ的なCSRを学ぶのに良書だと思うのですが、400ページある本で、読むのにめっちゃ時間がかかると思います。僕は、ナナメ読みで一回読んでから読み込むタイプなので、サクッと読めましたが・・・。

CSRと企業経営の書籍になると、必ずといっていいほど登場するのが「ゼロサム」という概念。誰かが儲かると、誰かが損をするという考え方なのですが、このビジネスモデルでは、いつか社会が破壊されてしまうからダメですよ、という提言がされるというわけ。

プラスサムというか、誰かが儲ければ、他の誰かも儲ける(利益がある)というビジネスモデルでないと、ステークホルダーの本当の関心は集められないでしょう、とも本書では言っています。

ちょっと、乱雑な読書メモとなりましたが、「未来企業」と合わせて、CSR担当者に読んでもらいたい一冊。2014年はCSRの経営本の当たり年かもしれませんねぇ。

世界でいちばん大切にしたい会社

ホールフーズと同様、すべてのステークホルダーに愛されながら富と幸福をつくり出している多くのコンシャス・カンパニー(意識の高い会社)――イケア、スターバックス、パタゴニア、コストコ、サウスウエスト航空、ジェットブルー航空、タタ、トヨタ、トレーダー・ジョーズ、ポスコなどを取り上げ、人類のつくり出した最高の仕組みである資本主義社会における企業のあるべき姿を提案する。

経営者やビジネスマンが自分の経営姿勢や属する会社を振り返るために、転職希望者や就職を控えている学生が、自らの将来を託す会社(経営者)を選ぶために、さらには、すべての働く人々が「自分はなぜこの仕事をしているのか?」を反省し次のステップを考えるために、本書は最適の指針を与えてくれるはずだ。フリードマンに真っ向から論争を挑み、経営の中にコンシャス・キャピタリズムを実践しながら圧倒的なパフォーマンスを上げてきた超一流の経営者の迫力を、本書を通じて少しでも感じ取っていただきたい。

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