Apple-CSR

世界のAppleの重大発表

今回はAppleのCSRというか、度肝を抜かれた話題をシェアします。

本日、日経新聞が「アップルのクックCEO、同性愛者と公表」との記事を発表。このカミングアウトは衝撃的です。

同性愛者に対して攻撃的な国や地域の文化圏もある中、グローバル超大企業のトップがこのような発言をするというのはすごいことだと思います。トップが当事者というかLGBTのアライ(理解者・支援者)であることは、従業員に数%いるであろうのLGBTの方も心強いことでしょう。

Appleは公式にLGBTのパレードに参加したり、ダイバーシティ&インクルージョン(多様性の受容)に関しては、もとからハイレベルな企業。

同性愛のカミングアウト

米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は30日、経済誌ブルームバーグ・ビジネスウイークへの寄稿で自身が同性愛者だと公表した。同氏は公表理由を「社会的差別と闘う性的少数者に勇気を与えたい」と説明した。性的指向に対し不寛容な国・地域でもビジネスを展開するグローバル企業の経営者が自身の性的指向を公表することは極めて珍しい。
アップルのクックCEO、同性愛者と公表

また、アップルが文化的な多様性や性的平等を重視する企業であることを強調した。クック氏の公表はアップルのリベラルなブランドイメージを強化することになる、ともしています。

確かに、以前より、この噂はありました。メディアの中には決めつけていた所もあったように思います。

でもこれは本当にすごいことが起きた…。

■「LGBT」の関連記事
CSRとしてのLGBT対応のカギは「アライ」にあり!?
AppleがLGBTパレードで示した“平等と多様性”という価値観
LGBTからみる6兆円マーケットと、配慮企業8事例
企業はCSRとしてどこまでLGBTを尊重すべきか
AppleのCSR、クック氏はダイバーシティの現状に満足せず

■「Apple」の関連記事
AppleのCSRは、おしとやかでコーズマーケティングな75億円だった?
AppleのCSRコミュニケーション! CSR系動画「Better」
Apple社の最新CSRレポート「サプライヤー責任報告書2014」

Pride

On June 29, thousands of Apple employees and their families marched in the San Francisco Pride Parade. They came from around the world — from cities as far as Munich, Paris, and Hong Kong — to celebrate Apple’s unwavering commitment to equality and diversity. Because we believe that inclusion inspires innovation

6月29日、たくさんのApple社従業員とその家族が、サンフランシスコ・プライド・パレードに参加しました。ミュンヘン、パリ、香港などの世界中から集まった従業員たちは、平等と多様性という確固たるコミットメントを表現しました。なぜなら私たちは、受け入れることがイノベーションにつながると信じているからです。(筆者・訳)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の発表は、とにかく驚きました。

世界には数%いると言われるLGBTの方々なので、名立たる企業のトップでも間違いなくいることでしょう。これは日本企業も含めてね。

良くも悪くも、トップの趣味嗜好や人柄・考え方で企業が変わります。こうやって自社だけではなく、社会全体の利益やコミュニティへの貢献を公言できる勇気と行動力は賞賛すべきことでしょう。

日本企業のトップがこういったLGBTのカミングアウトをすることは今後もないでしょうが、今回の一件により、世界のLGBTのエグゼクティブのワークスタイル・ラーフスタイルに大きなインパクトを残したことは、間違いのない事実です。