多様性を重要視するCSR業界と、多様性がないCSRな人たちというパラドクス

CSR界隈の人々の多様性

最近、僕が感じる「CSR界隈の人々の多様性のなさ」について。

色々な主義主張があっていいと思うし、僕の言うことがすべてとは思いませんが、それでも最近はヒドいなぁと思っていたので。本稿では、日頃言わないようにしていたこともあり、一度ブログ記事としてまとめてみます。

先に誤解なきようお伝えすると、本稿は僕の感じた事をまとめたものであり、特定の企業や個人を批判するものではありません。

CSRコンサルタント(社会貢献コンサルタント・サスティナビリティコンサルタント)って因果な商売なのかもしれません。

多様性とは何か

特定の紙メディアや、著名なウェブメディアが右寄りというか、かなり偏っているという話は聞く。タブーに突っ込むだけがジャーナリズムではないと思うけど、CSRとかソーシャルな人たちって、皆どこかに偏っているもんだけどさ。僕も含めて。メディア運営って難しいですなぁ。

CSRにおいて「多様性が大切」という人たちほど、ステレオタイプ(多様性を受け入れない)な人で自分こそが正義(多様な価値観を受け入れない)って思っている人が多い。第三者から見たら、あなたの思考にこそ多様性が必要なんじゃない?って思ったり。

専門家や有識者って人たちほど、特定の考え方に固執する傾向がある。他は知らんけどCSR界隈はそう。多様性という点では、30〜40代の若手キーパーソンが必要。少なくとも、30歳の僕と、60歳の大先輩とはサスティナビリティの切実感は全く異なるわけで。

仮に同じ年齢まで生きたとして、30年違うんですよ。現実的にね。また、CSR関係者だけではないのですが、人口問題なども含めて、20〜30年以上前から近い将来、必ず社会問題となるであろう事象がわかっていたものもあります。

結果論になってしまいますが、それを解決に向けて動けなかったのは、30年前に第一線にいた、今の60〜70代のビジネスパーソンの責任だとも見れます。あなたたちが僕らに残した日本社会は社会問題だらけですよっと。

ただ、環境問題のように、時間軸も規模軸もとても大きいものは、今地球上にいる人間全員が、被害者である、加害者でもあるのだと思っています。だからこそ、今の30〜40代のビジネスパーソンすべてが、自分の子どもたちの世代に負の遺産ばかりを残さないようにしなきゃだめじゃんとも思うのです。言うほど簡単な問題でもないんですけどね。

他にも、「女性活用をしよう!」というコンサル系企業の代表や担当者の方はみんな女性だし、当事者が、その社会問題に対してアクションをするというのはとても説得力がある一方、その課題にあまり触れない一般の人にとっては、発言が極端過ぎて、いい迷惑だったり、“ありがた迷惑”だったりすることも現実的にありうるのです。

CSRも社会貢献も様々な視点が重要ということを言いたいわけです。このあたりのパラドクスに関しては、以下の参考記事をどうぞ。3つの記事とも、とても読まれた記事です。

あなたの正義が正解であるとは限らない-ボランティアに殺されたお話
“社会を変える”とは、誰かを否定することから始まる
正義だけでは救えない?ただの社会貢献が社会問題を解決できないわけ

CSR関係者のCSR/SRは存在するのか?

こういう話になると出てくるのが、「CSR支援を行う企業のCSRってクオリティ低くね?」というヤツ。

CSRコンサルティングをメイン事業としている会社は、個人経営みたいな企業を除いて日本に10社くらいあるのかな?そういう会社のCSRって実際社会にインパクト出せてなくない?みたいな話は時々耳にします。

例えば、監査法人や外資系コンサル会社、大手広告会社、大手印刷系会社、総研系企業などもCSRコンサルティングとかしてますが、自社のCSRとなると、???と僕は思ってしまうケースも多々あります。

他人のウチのCSRの支援する前に、自分たちのCSRをしっかり固めろやボケっ!って思うのですが、口に出してなんて、恐れ多くてできません。よく聞くのは、CSRコンサルタントを自社のCSRプログラムに導入するコストがない、と。売上が先決なので、自社のCSRプログラム自体にはCSRコンサルタントは参加しない。

「売上も大事だけど、CSRも同様に大事だぜ!」って他社にコンサルしているくせに、自分たちの会社が同じ罠にはまっていると気付かないのです。いや、見て見ぬ振りをしているのです。あー、怖い。タバコ吸いながら、「タバコは吸ったらアカンですよっ!」って言っているようにしか見えませんが…?

ここまで書くと、お前のSRは何やねん、ということも言われそうなので書きますけど、僕自身はプロボノ活動やCSR関連のコミュニティ運営を通じて、ノウハウやリソースを社会に還元をしています。それらの活動そのもので利益は出ませんから。むしろ雑費が出ていくくらいです。

僕は、寄付は原則しません。メディアやコミュニティを運営しているので、僕が寄付するのではなく、寄付をする人を集めるのが仕事だと思っているからです。例えば、僕が1万円寄付しても社会なんて変わらないけど、1万円寄付する人を10人集められればインパクトが10倍出せるじゃないですか。そういうことです。

まとめ

今も昔(4〜5年前)もCSR業界のトップランナーの顔ぶれって変わらないねって話題を耳にします。2ちゃんねる流に言えば、これらは「老害」と言えるのかもしれません。どの業界も著名な人の多くは50〜60代でしょう。

生産年齢人口(15〜64歳)の若年層は減る一方であり、老年人口(65歳以上)は増える一方な日本でございます。何か根本的な解決がされない限り、未来永劫、この傾向は変わらないと予想されています。

もちろん、業界が盛り上がるには、参加対象者の年齢が若ければ良いというわけではなく、業界の裏も表も熟知している大先輩達(業界のトップランナー)の若手支援も重要かと思います。その道を進み続けてきた先輩達の知見や実績は、若手ではマネすることはできませんからね。

世の中には様々なCSRやソーシャル的なメディアがありますが、多様性が重要というのであれば、ぜひ、ご自身でまずは実践していただければ、若手の僕らがマネできるのかなと思っています。

逆に、25〜30年後、若手の邪魔にならぬよう、僕は早々に身を引くと思います。もしくは後進育成に励むのかなと。なお、冒頭でもお断りをしましたが、本稿は僕の感じた事をまとめたものであり、特定の企業や個人を批判するものではありません。悪く受け止めすぎないでちょーだいね!

と珍しく愚痴っぽくなっていましましたが、今日はこのへんで。



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