マネジメントは何を変えるのか?社会を変える第3の力「コミュニティシップ」

偏りすぎた社会のバランス

ハーバードビジネスレビュー7月号を読んで、そのメモとまとめを。

今月のハーバードビジネスレビューのテーマは「広告は変われるのか」という、
僕も非常に興味ある話しでした。

LINEの田端さんのレポートは特に興味深かった。
そもそもハーバードビジネスレビューに日本人のレポートが載るのって少ないよね。

というわけで、CSR的なネタとして、残念ながら田端さんのレポートではなく、
本稿では巻頭インタビューの「コミュニティシップ」の話しをまとめます(笑)

広告の話しはできませんのであしからず。
田端さんの記事読みたい人は、買って読んでちょ。

コミュニティシップとは

コミュニティシップとは、企業コミュニティを重視したリーダーシップのこと。
このコンセプトを提唱しているのは、マギル大学のヘンリー・ミンツバーグ教授。

コミュニティシップのポイントは、社員一人ひとりを尊敬し、尊重することから始まり、
社員は企業の一部であると感じさせ、企業というコミュニティへの帰属意識を高めること、
と教授は指摘しています。

僕がこのインタビューの中で気になったのは「スピード」の話しでした。
要は、経営における意思決定においては、強いリーダーが全部決めた方が“早い”と。

そりゃそうだ。特に社長が「やるぞー!」といえば、一番早い。
でも、教授は現代経営において、
スピードが必ずしも効果につながるわけではないとしています。

結論を急いた意思決定で、未熟な判断を下すというリスクがありますし、
満足のいくクオリティに達していない判断もある、と。

僕らはウェブの進化の過程で、情報との距離が近くなり、
ビジネスのスピードが増していると錯覚しているだけなのかもしれません。

ちなみに教授は、コミュニティとネットワークは、
似ているようで待ったく別なものともしています。

ネットワークはコミュニケーションには役立つがコラボレーションには合わない。

コミュニティは想いを内包する集合体で、
場合によっては別のコミュニティとつながる、
多様性も存在するのではないか、ということです。

テクノロジーの進化は、ネットワークを限りなく発達させました。
しかし、コミュニティは発展したのか?必ずしもそうではないようですね。

関連記事:持続できないサスティナビリティ・CSRにならないための3つのポイント

新しい社会の枠組み

教授は、新しい社会の枠組みについても触れています。

社会を以下の3つの領域に区切っています。

1、「パブリック」政府、行政など。
2、「プライベート」企業、市場など。
3、「プルーラル(plural)」NPOやコミュニティなど。

これらを象徴的に表しているのは、
集団主義、個人主義、共同体主義である、とのこと。
わかりやすい!僕みたいなちんちくりんでもわかります。

市場経済は、プライベート領域の“個人主義”への偏りを生みましたね。
その結果がよくも悪くも現代、というわけです。

では、どのように偏りによって生まれた社会的な課題を解決するのか。

ベクトルは2つあり、
1つはNPOがパブリック、プライベートの領域に働きかけていくこと。
もう1つは、企業がパブリックやプルーラルの領域に働きかけていくこと。
弱体化した、パブリックやプルーラルを強めていかないと、
プライベートを制御できなくなりますから。

では具体的にはどうしたらよいか。

教授は、企業のCSR(ソーシャルビジネス)の推進と、
NPOのレベルが上がり、社会的なイニシアティブを取ること、としています。

ここで、前述の「コミュニティを重視したリーダーシップ」が出てくるわけですね。

これらの区切りを超えたコミュニティを構築が必須な現代社会なわけですが、
企業とNPOとのコラボなどでもこのコミュニティシップの考え方が重要なわけです。

関連記事:実は新しくない?市民、NPO、企業(CSR)が交わる「新しい公共」を振り返ってみた

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ちょっとまとまりがありませんが、僕のメモも兼ねているのでご了承下さい。

結局、企業はCSRをすべきという結論にいたりましたね(笑)
その具体的な枠組みとして「コミュニティシップ」という考え方がある、と。

社会を3つの領域に区切るという考え方は珍しいものではないですけど、
この区切りは明確でわかりやすかったです。

ハーバードビジネスレビューを見直しました。毎号読もうと思います。でも2000円って高いんだよなぁ。
まぁ、シェアオフィス(コワークスペース)に毎号あるので、買わないことも多いけど…。


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