CSR/SDGsの未来を見つけるための本「近未来予想2025」(早川書房)

SDGsは達成できるのか?

今回の読書メモは「近未来予想2025」(ティム・ジョーンズ、キャロライン・デューイング、早川書房)です。

タイトルどおり、2025年に向けて社会でどのような変化が起きるのかをまとめた本です。CSR/サステナビリティ関連の本というわけではありませんが、こういう一般書でもSDGsが長期的な社会動向として挙げられているのが興味深いところです。もうSDGsはグローバル経済において超重要なトレンドの一つですね。

ちなみに、いまのままのペースで世界がSDGsを推進していても、2030年には達成できません。たたでさえ年間500兆円以上(!)かかるとされる費用ですが、まだまだ圧倒的に足りないみたいです。もう2018年も半分終わったので、時間が全然足りません。

さて、問題です。御社は“本当の意味で”SDGsに貢献するために、今日から何をすべきなのでしょうか。

その答えを導き出せそうな、長期的な未来まで“生き残るため”に、本書より『企業がみずからに問う質問』を紹介します。

1、近い将来に迫っている重大な課題について、どのくらいよく理解しているか?
2、資源の制約が及ぼす意味や影響を、どのくらい正確に理解しているか?
3、既存の強みをどの分野で活かして、新たな価値の源泉とするのか?
4、人的資源にどれくらい影響を与えられるだろうか?
5、透明性がいっそう重視される世界で、どのように事業を行うのか?
6、将来の可能性や自分たちの弱みについても、理解しようとしているか?
7、隣接分野で起きた変化に対応する準備はできているか?
8、将来起こりうるリスクと課題をきちんと監視しているか?
9、より進化した協働に参加する準備はできているか?
10、規則が変わった時にも、充分な影響力を発揮できるか?

企業に対してではないですが、他に興味深い質問としては、

・2025年までのあいだに本当に重要な問題に焦点を合わせているか
・より高い成長を実現するために、どんな新しいスキルを磨いたり利用したりすべきか
・経済成長と社会的ニーズのバランスを改めて調整すべきか

みたいなものがありました。このあたりにズバっと回答できる担当者はほぼいないでしょうね。CSR担当役員でもほとんどの人は無理じゃないかなぁ。

「近い将来に迫っている重大な課題についてどのくらい理解しているか?」のような、核心をつく質問に答えるには、社内だけで情報をキャッチアップするのは無理です。秋くらいから、2019〜2020年のCSR/サステナビリティ・トレンドについて、講演やコンサルティング先のお客様に情報提供をしていくと思いますが、トレンドや動向にあるていど詳しい人間をうまく使って、情報を仕入れる必要があると思います。

新規のアクションプランを考えているCSR担当者や、経営企画などの戦略よりの担当者の方におすすめの本だと感じました。

近未来予測2025

未来予測プログラム「フューチャー・アジェンダ」の創設者が、世界39都市で120回にわたり産・官・学の専門家を集めて開催したワークショップの成果を公開!高齢化、雇用格差、人工知能(AI)の普及、シェアリングエコノミー、「アジアの世紀」の始まり…2025年までに地球規模で起きる重大な変化を完全網羅した、次代を担うリーダー必携の書。ブレグジットなど最新の世界情勢と、日本特有の課題を論じる「日本語版増補」を特別収録。


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