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CSR報告書の作成/制作のフレームワーク「5W1H+A」

報告書作成のフレームワーク

「どういうCSR報告書を作ればよいでしょうか」。こんな質問をセミナー・講演の質疑応答で受けることがあります。

前提がわからないので質問に答えにくい時がありますが、そういう時は「目的と読者」の2つに注目し、コンテンツを設計することで、より成果に貢献しうる報告書になる可能性が高いです、というような話をさせていただきます。

だた、間違ってはいない回答なのですが、不親切といえばそうなのかもしれません。何かCSRリテラシーが高くない初級者でも使える、シンプルかつパワフルな「CSR報告書制作フレームワーク」はないものか。

というわけで(実はあるので)、本記事では、私のこの7年程度の研究と制作経験から導き出した、CSR報告書の作成/制作のフレームワーク「5W1H+A」を紹介したいと思います。CSR報告書の作成/制作に興味がある人はチェックしてみてください。(ガイドラインや義務的な話ではありません)

フレームワーク「5W1H+A」

Why なぜCSR報告書を作るのか(発行理由)
When いつ発行するのか(開示スケジュール)
Where どこにいる(バリューチェーン分析、バウンダリ)
Who どんなステークホルダーに(バウンダリ)
What 何を(コンセプト/マテリアリティ)
How どうやって伝え(メディア戦略)
Action どんな行動を期待するのか(行動変容の促進)

↓たとえば↓

Why 「適切なESG評価をしてもらう」ために
When 「8月末発行」で
Where 「国内のESG評価機関」にいる
Who 「公開情報で企業評価をする人」たちに
What 「自社らしさ、CSR戦略」を
How 「CSR報告書、CSRウェブコンテンツ」で伝え
Action 「株購入や評価獲得」につなげたい

フレームワーク解説

「5W1H+A」の内訳は上記の使用例を見ていただければと思います。とてもとても基本的な側面を、こちらもとてもシンプルかつパワフルで有名なフレームワークにまとめただけのものです。CSRリテラシーの高い方には物足りないくらいでしょう。

例えば、東洋経済新報社のCSR企業ランキングの上位数百社は、こんなザックリとしたフレームワークではなく、ガイドラインや社会情勢を加味した数百項目のコンテンツ・チェック・リストが、すでにあるはずのなので、このフレームワークは初めてCSR報告書/統合報告書を発行する企業や、ウェブコンテンツとの整合性を含めたリニューアルを考えている企業などに有効だと言えます。

これくらい簡単な(でも奥深い)フレームワークのほうが実務に使えると最近思います。一発目のCSR報告書は、ガイドラインや複雑なコーポレート・コミュニケーション戦略からは良いものが生まれにくいものなので。

ちなみに11月9日の「東洋経済新報社様の初級者向け(初めてCSR報告書発行を検討の企業担当者)のセミナー」では、この項目について詳しく紹介をさせていただきます。先着順なのでそろそろ席はなくなると思います。(→セミナー告知ページ

まとめ

今回紹介した「5W1H+A」は、すべてのビジネスの情報整理で行われる「5W1H」を使った、超基本のスタイルです。だからこそ「ドラッカーの5つの質問」のように、普遍的かつシンプルにまとめられるのが良いところです。

たいしたノウハウでもありませんが、結構役立つので、私はここ数年これを使ってきました。

最近は色々とフレームワークやノウハウを公開しているので、知人や関係者から心配いただくメッセージをいただくことがありますが、この程度のノウハウで仕事がなくなるなら、どちらにせよそのレベルだったということなのでしょう。

今後も、このブログを読んでくださるCSR担当者(数千人/月)のために、公開できるところはどんどんオープンにして、日本のCSRの進化に貢献できれば、これ幸いでございます。

※もちろん、引き続き報告書制作アドバイザリーはやっていきますので、「一段上のCSR企業評価獲得」を目指す企業の方はお声がけください。きっとお役に立てるでしょう。

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執筆者:安藤 光展[→プロフィール詳細]