9回目の独立記念日です

2008年8月27日に独立をして、今日から10年目(丸9年)に入りました。このブログは翌年の2009年8月からスタートしているので、丸8年になります。

今となってはよくやってるなとも思うし、長期でブログを運営しているからか、業界での知名度はボチボチ上がってきたかなと思っていますが、業界トップランナーの先輩たちの実績にはまだまだ及びません。(9年かけてやっとこのポジション…。)

最近はプライベートのことはブログに書きませんが、年に1回ということで、色々と共有したいと思います。

サステナブルなビジネスとは

様々な統計がありますが(廃業をどこでカウントするかなど)、だいたいどこの調査でも、企業廃業率は「3年目で50%、5年目で70%、10年目では95%」というような数値です。法人全体の平均寿命も30年程度(オーナーの1〜2世代で終わり)とも聞くし、なかなか厳しい世界です。

当然、感覚値が異なる方もいるとは思いますが、仮に生き残っていても、ギリギリの運営だったり、事実上休眠させている(フルタイムで他の会社の仕事してる)場合も多数あります。そうなると、それなりの“自分の”ビジネスを10年継続している企業って、5%いないと思います。

今の私は、CSR/サステナビリティというカテゴリーの支援ビジネスをさせていただいていますが、残念ながら企業というのは基本的に“倒産する”ものです。それが3年後なのか30年後なのか300年後なのか、というだけです。

私の場合は、創業メンバーとして関わった1社目は1年で休眠、2社目は自身の実力不足で離脱という結果に。飲食店は2回ほど立ち上げ直後で失敗しています。(ダメダメですみません)自身が代表として立ち上げた3社目の CSRコミュニケーション協会 は、スタートダッシュから想像以上にやらせていただいていますが、当然、保障された未来などありません。

たとえば、個人事業主(フリーランス)は法人よりいくぶんか廃業率が低いようですが、それでも状況は同じで、ギリギリで生きているか、配偶者がいるから成り立っているという場合もあるでしょう。10年経ち、属する業界でそれなりに名前が知られている状況になるのはなかなか難しいことなんです。(自慢ではありませんよ)私の場合は紆余曲折あり、運もあって、なんとか諸々含めて、9年を超えて10年という区切りに届くところまで来れました。

自分の試行錯誤と失敗の連続だった10年を、他のスモールビジネス起業家に味わってほしくない。そんな思いもあり、将来的には、小規模事業者のサステナビリティ支援もしていきたいです。ここでいうサステナビリティは社会の持続性もさることながら、ビジネスとしての持続性も指します。実はこのあたりの内容の書籍を執筆中でして、来年中には出版できると思います。

現状の業務内容

最近の業務で多いのは「第三者評価」でしょうか。様々なカテゴリのCSR戦略構築(CSR方針の策定)も毎年関わらせていただいていますが、専門家としてCSRの第三者評価に関わらせていただくことが増えています。

大手企業の多くでCSR活動が一巡して「次は何をすべきか」というステージにきているということでもあります。そのための棚卸といいますが、現状分析としてお声がけをいただいると推測しています。

他には、業務といいますか、日本のCSRもそろそろアップデートしなければということで、来年は10年の節目ということなので、私なりにCSRを再定義して「これからのCSR」に関するフレームワークを近々発表する予定です。CSR元年(2003年)より来年で15年。特にここ5年くらいで大きな変化があったので、新しくCSRの実態を反映したものが必要なのかなと。

フォーカスするのは「価値」です。CSRは“企業の社会的責任”を指すワードですが、本来は“社会的責任を果たした先”の話が議論されるべきだと思うのです。(CSRとは企業の目的ではなく、ミッション達成のための手段でしかありませんので)

企業がCSRを実行し社会的責任を果たした、その先にある「価値」とは何か。そしてそれをどのように自社のCSR/CSVに取り込めばいいのか。このあたりを明確にして、CSR担当者がCSRをビジネス価値創出のツールして使えるようにしていきます。

まとめ

2008年8月27日に独立をして、今年で10年目(丸9年)に入りました。2018年8月27日までビジネスを継続できれば、やっと丸10年であり、独立したビジネスパーソンとして、やっと1人前になれるのかなと感じています。

いつものことですが、1万円のお仕事でも1,000万円のお仕事でも、全力で対応させていただき、最大限の価値提供をしていきます。

安藤光展・個人、そして、当ブログ「CSRのその先へ」ともども、今後ともご贔屓によろしくお願いいたします。