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消費者の社会性も数値化された本「なぜ、日本人は考えずにモノを買いたいのか」

社会貢献本

根強くいるエシカル消費層

今回の読書メモは「なぜ、日本人は考えずにモノを買いたいのか」(野村総合研究所、東洋経済新報社)です。

3年前の前作は「マーケター必見! 全世代で69%いる“社会貢献消費”を願う人々とは」という記事に読書メモをまとめました。今回の書籍も、BtoCのマーケティング担当以外はあまり知らない傾向などがあり、非常に勉強になりました。

詳しくは書籍をご覧いただきたいのですが、消費者の一定数はいわゆるエシカル消費(倫理的消費)などを行う人たちであり、現代社会において無視することのできない規模の消費者層となっています。

2011年の東日本大震災から5年がたち、フィランソロピー的な消費意識は落ちているのかなと思いきや、他の要因である層の意識レベルは高止まりしているようにも見えました。実際どうなんだろうなぁ。

個人的な感覚では、様々な調査データから一般消費者の1〜2割は比較的社会的意識の高い人たち、という印象があるが、まさに、そんな感じの数字となってました。ボランティアやエコなどの質問項目も豊富で、BtoCの広報やCSR担当の方は企画書等にも使えそうでしたね。

残念だったのは、前回ほどこの消費領域が注目されていなかったこと。あと、調査母数というか、調査そのものが書籍だけでは理解できにくい部分もありました(多分、別途データ買ってね、ということだと思います)。

僕が受け取った情報としては「今でも社会貢献(環境)・ボランティアに興味のある一般消費者が1割以上はいる」かな。僕としては、日本にいる感度が高いエシカル消費をしている人たちを応援したいし、企業にもこの消費の波にのって、より社会性を高めた商品・サービスの販売をしていただきたいと考えています。そのエビデンスにはちょうどいいのかもしれないと思った本でした。

CSR担当者はもちろん、マーケティング、広報などの方にもおすすめの書籍です。

なぜ、日本人は考えずにモノを買いたいのか

わたしに合うモノを一つだけ選んで、すすめてほしい。変わり続ける消費者の変化を、1万人の時系列調査で20年追い続けた、その結論とは?



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執筆者:安藤 光展[→プロフィール詳細]