衰退する地方都市で、企業はCSR活動による地域活性化に取組むべきなのか

CSR地域活性化

CSR活動による地域活性化

最近、地域活性化と企業の役割について、色々な記事を目にしたので、そのあたりをまとめておきます。

地域活性化活動は企業のCSRとして成り立つのか?そんな話も少ないですが時々聞きます。フィランソロピーというか慈善活動的なものが多く、対して企業にリターンがない活動が多いようにも思いますが、実際はどうなのでしょうか。

土着性のある事業、例えば、事務所がある、工場があるなど。電力会社とか、銀行などは、地域活性化活動をCSRとしている所も多い印象です。いわゆるノマドとか、都内のIT系企業は基本的に業務は“根無し草”といいますか、どこでもできるビジネスモデルなので、1年ごとに引っ越しても業務には大きな影響は出ない(実際そんなことはしないが)。

というわけで、今一度、そもそも地域活性化は何なのか?ということを振り返ってみながら、企業としてのアプローチのヒントを探ってみましょう。

地域活性化のKPIとは?

僕は地域活性化のプロではない、という言い訳を最初に言っておきます(笑)

で、最近思うのは、地域活性化と呼ばれるのものについては「適正値」について考える必要があるのかなと。Twitterでつぶやいた時にコメントもらいまして、改めて考えました。

僕の実家は長野県北東部の小さな市で、4万人程度の地方都市です。2000年をピークに数百人レベルですが5年毎に減少トレンドに入りました。よほどのアクションをしない限り、残念ですが、上昇トレンドに乗ることは未来永劫ないと思われます。

だからといって、この街の人口が10年後に10倍の40万人になれば地域活性化が成功、となるわけでもないかと思います。そもそも10倍の人を養える仕事もないし、人だけ移住してきてもリソースがないでしょ。

日本全体の人口は減少しつつあるので、4万人の街にもう30万人以上追加しようと思ったら、すでに自然増は見込めないので市外からの流入となります。

で、現実的な流入があるであろう、近辺の市町村では人口減が加速度的に進むと。ただでさえ、日本全体で20〜30万人が毎年減っているパイを奪い合っているんですね。はい。

で、地域活性化の文脈では、人口や雇用以外のKPIがまだまだ確立されていないみたいです。僕が知らないだけで、地域活性化のKPIというかフレームワークみたいなのあるのかな?いや、ねーだろ。あったら、それぞれの地域活性化できとるわい、って話ですもんね。

僕が思うに、地方の人口減はもう止められないと思うんです。地方の中心都市をのぞいて、東北の街でも信越の街でも、10年連続人口微増とかありえないでしょ。あったとしても、数える程度の街だけでしょ。

地方経済に“本当に”必要なものは何か

とにかく、僕の意見より、以下の4つの記事を読んでみて下さい。残忍な言い方ですが、「そもそも、その地方を活性化させる意味ってあんの?」みたいな話も現実的にする必要があるのかもしれません。

地方経済の崩壊とどう向き合おうか?
商店街活性化に、アーケード改修やイベントより重要な事
田舎から若い人がいなくなるのは「経済問題」だけでなく「人間関係の閉塞感」だそうで
・田舎暮らしをしたい人の割合増える、地方の人口流出に歯止めはかかるか?

地域活性化でよく見るのが「コーディネート業」。つなぐ人は必要なのは百も承知ですが、コーディネーターが儲かるだけで、場合によっては単発イベントで数万円程度しか地方に経済効果のないものばかりが目立つこともある。コーディネーターの多くは、地方に雇用を生まないしね。参入障壁が低い分、どうしよもないヤツが多い。

地方に単発でお金を落とす事は誰でもできる。そんなに難しい話ではない。問題は、そこに雇用などの長期的なビジネス(経済)を作る事ができるかだと思うんです。補助金・助成金を食い散らかしてさっていく「自称・地域活性化コンサルタント」がどれだけ多いか。むしろ、補助金や自治体の人が動く人件費も考えれば、世の中の地域活性化活動のトータルは経済面でマイナスになるのでは?と思うくらい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

僕がなんとなーく考えていたことをまとめたので、地域活性化のプロの方には甘いと言われてしまうかもしれません。そもそも地域活性化をプロデュースして、人口大幅増させたプロなんて日本に何人もいないのですが(自称プロは腐るほどいるけどね!)。

とそんな地方の状況の中、地域に根付く企業は何ができるのか。コミュニティ投資を含めどんな貢献ができるのか。またどのようなリターンが想定できるのか?企業の場合、単発のイベントで終わらせず、10年単位の関わりを想定し動くことで、まさに地域社会に貢献する企業体として、愛される企業になれるのかもしれません。

メディアで取り上げられるほど、地方の多くは活性化どころか衰退する一方だぜ?少なくとも東京在住者が、地域活性化とかたやすく語るんじゃねーよ。(って、僕も18歳から首都圏在住でありもう直き15年ですが…)

という批評はできるのですが、じゃあ、僕が出身地の田舎にどんな貢献ができるかというと、難しい部分あります。

どうしたもんかなぁ。既存の地域活性化ではない、新しい視点・指標を用いた地域活性化ってできないもんですかね?

photo credit via photopin cc



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