ミッション・オリエンテッド・アプローチ

ビジョン・オリエンテッド・アプローチとも言います。

ビジョンを最重要課題とし取り組むこと、です。
オリエンテッドは、重要視するとか親和性が高いという意味です。

プロダクト・デザインをミッション・ビジョンを基点に考え、
デザイン・機能を構築する方法。

プロダクトが「いかに優れているか」ではなく、
その「価値観」を共有することを重視することです。

この手法を取り入れていると言われているのは、
Apple社、Google社、シリコンバレーのスタートアップ、
アメリカのNPO/NGOなど。

ミッションが明確なので、
初めて利用するユーザーもプロダクトの意味が理解しやすい。

この手法では、機能はむしろ減らして(ムダな部分を)、
コアコンテンツを際立たせることができる。

目的にフォーカスすることで安価で使いやすいプロダクトができる。
ターゲットがニッチで無い限り、この方法論は広く有効であるのです。

CSR的フレームワーク

ミッション・オリエンテッド・アプローチは、
非常にCSR的なフレームワークです。

例えば、「エコ活動として、木を植えたい!」といった、
ただの思いつきからCSR活動をスタートするのではなく、
企業理念から考えて、自社がすべきCSR活動とは何だろう?
といった行動も導く事が可能になります。

商品・サービスありきではなく、
あくまで企業ミッションから考え始める。

こうすることによって、CSR活動のブレもなくなりますし、
自社のアイデンティティ・存在意義も出てくるのです。
手段と目的のメタファーを思い出して下さい。

CSR活動はあくまでも、企業ミッションを達成するための手段です。
目的は「企業ミッションを達成すること」ですね。

手段からのアプローチですと、ツールに踊らされたり、
迷ってしまいデザインやコミュニケーションにブレがでてくる。

そうならないための、フレームワークです。

これって、企業を一つのプロダクトに例えると、
そのまま使えますね。

ミッション・オリエンテッド・アプローチ。
ぜひ、一度使ってみて下さい。