初代はトヨタ・サントリー・イオン–日経BP「第1回ESGブランド調査」

日経ESGブランド調査

2020年のESGブランド調査

先週、日経から「第1回ESGブランド調査」の結果が発表になりました。

>>日経BP「ESGブランド調査」、トヨタが首位

ESGブランド調査は、2000年から毎年実施していた「環境ブランド調査」を改変したもの。調査対象をこれまでの「環境(E)」だけでなく、「社会(S)」「ガバナンス(G)」に広げ、さらに「インテグリティ(誠実さ)」を加えた4分野で評価となっています。

消費者調査なので、実態を表したものではないですが、世間ではどう思われているか、を知るには興味深い調査だと思います。少しシェアさせていただきます。

ESGブランド調査2020

1位、トヨタ自動車
2、サントリー
3、イオン
4、キリン
5、花王
6、パナソニック
7、スターバックスコーヒージャパン
8、資生堂
9、ホンダ
10、サッポロビール
11、日本マクドナルド
12、ソニー
13、Google
14、カゴメ
15、味の素AGF
16、Apple
17、大和ハウス工業
18、キユーピー
19、味の素
20、富士フィルム

調査概要

主要560社(ブランド名を含む)を対象にインターネット調査を実施。消費者2万1000人から回答。

環境のプラスイメージは「気候変動の対応に努めている」「省エネに努めている」など12項目、環境のマイナスイメージは「気候変動問題に無頓着だ」「資源やエネルギーを無駄遣いしている」など6項目。

社会のプラスイメージは「パワハラやセクハラの対策や防止教育を実施」「非正規労働者やマイノリティに対する差別が職場にない」など12項目、社会のマイナスイメージは「パワハラやセクハラの対策を進めていない」「非正規労働者やマイノリティに対する差別が職場にある」など10項目。

ガバナンスのプラスイメージは「法令を順守している」「役員や従業員が社会的な規範に則した行動をしている」など12項目、ガバナンスのマイナスイメージは「法令を順守していない」「内部通報制度など社内の問題を改善する仕組みがない」など7項目。

インテグリティはプラスイメージのみで、「良い企業文化が根付いており製品・サービスを買いたくなる」「広告やマーケティングを適切に実施している」など9項目のイメージ。

消費者が見るESG

2019年までの調査では、環境ブランドと並行して2017年から社会とガバナンスのブランドイメージを聞く「SGイメージ調査」を実施してきた。その結果、トヨタは圧倒的に高い評価で3年連続1位を獲得している。今回も継続して、ブランド力の強さを示したと言える。

竹ケ原啓介・日本政策投資銀行執行役員は、「全体としては現状を反映しているが、テーマや設問ごとで消費者の理解の熟度が異なり、先進的な取り組みをしていても必ずしも評価につながっていないケースがあると感じる」と指摘する。
際立つトヨタの強さ サントリー、イオンが続く 第1回 ESGブランド調査の結果を読み解く

トヨタは圧勝でした。さすがです。最近、色々な格付けでも評価上げてきてますよね。知識の前提があまりない消費者に、正確なESG評価というのは難しいし、そもそも狙っていないとは思いますが、なかなか興味深い顔ぶれです。

竹ケ原さんが言うように、消費者は自分のイメージで語るので、先進的な取り組みを評価するわけではないですね。

雑感

ESGブランド調査の前身である「環境ブランド調査」は20年近くしてたんですね。業界では知名度の高い格付けでしたから、ESGブランド調査も、来年以降ベンチマークされていくのでしょうか。

日経の各種調査は、昔から環境一本だったわけですが、ここ数年で、雑誌の名前、ブランド調査、経営調査、とSDGsやESGというワードにまとめてきました。より総合的に企業を評価することで、以前より実態にそった企業評価になってきたのではないかと思っています。

専門家は絶対に評価しない(失敬!)企業も一定数ありましたね。例えば、外資系の日本法人などは、昔から情報開示をほとんどしないから、日本国内の格付けには出てこないんですよね。いわゆるGAFAMです。アメリカでは、逆に上位にボチボチきてますが。特にブランド系の調査は。

参考:SDGs経営調査 総合上位企業

参考までに、日経のSDGs経営調査の結果も紹介しておきます。こちらは一般消費者ではなく、調査票に回答して格付けされるものです。顔ぶれは結構変わりますね。当然ですが。

■偏差値70以上
キリンホールディングス(HD)、コニカミノルタ、リコー

■偏差値65以上70未満
アサヒグループHD、アンリツ、イオン、エーザイ、MS&ADインシュアランスグループHD、小野薬品工業、オムロン、花王、コマツ、サントリーHD、資生堂、清水建設、セイコーエプソン、積水ハウス、セブン&アイHD、ソニー、SOMPO HD、第一三共、ダイキン工業、大日本印刷、大和ハウス工業、東京海上HD、東芝、TOTO、日本たばこ産業、パナソニック、富士フィルムHD、ブリヂストン、丸井グループ、三菱ケミカルHD、ユニ・チャーム

引用:「課題解決力」収益けん引 SDGs、経営反映6割

まとめ

日経と東洋経済は、サステナビリティ界隈ではツートップの評価機関です。ご意見は色々あるかと思いますが、とりあえず、日経と東洋経済の調査上位企業は、ベンチマークしておきたいところです。

日経や東洋経済の上位に行っても世界では評価されない、という方が時々いますが、逆に、日経や東洋経済の調査で上位に入れないレベルで、本当に世界で勝負できると思ってるの?と私は思います。

というわけで、がんばってみんなに評価される企業になるべくがんばりましょう!

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