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トヨタは253億円でトップ–東洋経済「社会貢献支出ランキング」(2017)

社会貢献支出ランキング

先日、東洋経済新報社より今年の「社会貢献支出ランキング」が発表されましたのシェアします。このランキングは「支出額」と「支出率」の2パターンがありますのでご注意ください。

東洋経済さんのCSR総合ランキングである「CSR企業ランキング」は知っている方が多いと思いますが、今年のもなかなか興味深いランキングとなっています。

最近のCSRは戦略性が重視される傾向が高く、いわゆる慈善活動(フィランソロピー、メセナなど)としての社会貢献活動は、企業への直接的なリターンが少ないため避けられがちになっています。しかし、企業の社会貢献費用を原資として保護される人・自然・文化などもあり、決して価値がないわけではありません。

そんな社会からの需要に企業がどこまで応えられるか、というのがこのあたりの活動の難しいところですが、現時点で、日本のトップランナーはどの程度のレベルで対応しているのでしょうか。引用しまとめます。

社会貢献支出額・トップ20

1、トヨタ自動車
2、JT
3、日本電信電話
4、サントリーホールディングス
5、日本生命保険
6、NTTドコモ
7、キヤノン
8、三井不動産
9、三菱商事
10、イオン
11、東日本旅客鉄道
12、ホンダ
13、東芝
14、JXTGホールディングス
15、楽天
16、ソニー
17、パナソニック
18、エーザイ
19、武田薬品工業
20、西日本旅客鉄道

※社会貢献支出比率のランキングは上位の顔ぶれとかなり変わります。「社会貢献支出比率ランキング2017」よりご確認ください。

トップ20(2016年)

1、トヨタ自動車
2、JT
3、サントリーホールディングス
4、キリンホールディングス
5、日本生命保険
6、NTTドコモ
7、三菱商事
8、イオン
9、KDDI
10、東芝
11、キヤノン
12、ソニー
13、パナソニック
14、セブン&アイ・ホールディングス
15、ホンダ
16、エーザイ
17、大和ハウス工業
18、JXホールディングス
19、JR東日本
20、第一三共

社会貢献支出の多い企業ランキング(2016)
社会貢献支出の多い企業ランキング(2015)

総評

日本では、トップ10社程度企業が他社を突き放た社会貢献支出を行っているという結果になりました。顔ぶれはさすがに去年とそこまで変わりません。

もちろん、社会貢献に関する支出金額や比率が高ければ良いというわけではありませんが、こういった企業活動があるからこそ守られていう、人、自然、文化などがあるのもまた事実。どういった形があるのかわかりませんが、私たちはもっと褒めてもいいのかもしれません。

経団連の「2015年度 社会貢献活動実績調査」(2016年10月発表)によれば、企業の社会貢献活動に関する支出合計額は1,804億円で、1社平均支出額は3年連続で増加したそうです。大手企業全体では社会貢献費用は増えているということなのでしょうか。

ちなみに、いろいろな生活者調査をみると、個人の社会貢献意識および活動は、減少傾向にあります。ステークホルダーとの関わりを強く求められる企業と、そうでない個人では逆の相関があるのかもしれません。

まとめ

ランキングの解説にもありますが、世界的なCSR関連の枠組みでは、必ずしもビジネスでは解決できないであろうカテゴリーがあるのも事実です。そうなった時に“錦の御旗”である「本業でCSR」ではないが、世界的に価値がある活動をどのように企業として考えるか、担当者の腕の見せ所となるでしょう。

CSR支援をする側の人間も、無責任にCSRの戦略性だけを重視するのではなく、もう少し社会全体を見据えて、コンサルティング等をしていただきたいものです。

CSR担当者の方は、ぜひ社内で改めて“社会貢献活動の意義と意味”について議論してみてはいかがでしょうか。

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執筆者:安藤 光展[→プロフィール詳細]

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