ドラッカーと論語

キタコレー!!

日本人経営者が大好きな、ドラッカー(マネジメント)と孔子(論語)について解説した本書「ドラッカーと論語」(安冨歩、東洋経済新報社)。

僕もまだまだ読みこなせてはいないものの、ドラッカーと孔子は大好きです。東洋経済さんグッジョブです。久しぶりにタイトルの印象だけで本を購入しました(笑)

また、タイトルが「ドラッカーと孔子」ではなく、「ドラッカーと論語」なのもいい感じ。個人的にだけど。

僕は常日頃より、CSRを理解するための基礎知識となる、倫理観・道徳観の枠組みを論語から学ぼうと、方々で言っておりますが、今回のドラッカーと対比することに改めてそれを認識した次第です。

「もし孔子がインターネットを語ったら」という、非常にポップな問いが文中に出てきますが、これも非常に示唆に富む提言でした。

もしドラならぬ、もしコウとでもいうのでしょうか、こういう思考実験はわたくし大好きでございます。

ドラッカーはもともと、「NPOの仕組みマネジメントの本質がある」とか「NPOこそマネジメントの先駆者である」と言うような人。非営利組織の経営という書籍も出すぐらいですから。

僕は、ドラッカーと孔子のマネジメント論をまとめれば、「現代経営において、CSRにこそマネジメントの本質がある」とすることもできると思っています。いや、逆か。「マネジメントそのものにこそ、CSRの本質が存在する」なのかもしれません。

やや読みこなすのに時間がかかるかもしれませんが、CSR部のトップだけではなく、経営層の方々にもお読みいただきたい書籍です。経費で買っちゃって下さい。

僕も次回作はこういうタイトルにしようかな。「〇〇と論語」みたいな。その前に自称・論語研究家として精進しなければ。

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ドラッカーと論語

長きにわたって読み継がれる「経営者の二大経典」が一挙にわかる画期的書!

孔子の『論語』とドラッカーの『マネジメント』。 両者が生きた時代はまったく異なるが、『論語』と『マネジメント』で語られる「組織」、そして人間の生き方という部分では、本質的な共鳴を見せている。難解な『マネジメント』を読み解くため、『論語』をサブテキストとして用いる。一見すると奇をてらったような手法に見えるが、実はドラッカーを理解する「近道」だと私は考えている。東西の2人の知の巨人が後世に生きる我々になにを伝えたかったのか。読者の皆様がそれを理解していく上で、本書がその一助になれば幸いである。